スタジオ撮影、躓かない最初の一歩(モデル編)

ポートレートの撮られ方

はじめに

 ベテランのモデルさんは撮影前に対応していたり、モデル事務所やスタジオで衣装を用意してくれている撮影では問題がありませんが、衣装を含め必要なものを全て自分で用意しなければならない新人モデルさんの場合、知って(やって)おかないとカメラマンに怒られるかも!ってことがありますので、覚えておいてください。

それは、ズバリ、撮影で使うシューズの裏面を覆う事です。

スタジオは土足禁止が原則!

 撮影する都度、新しい衣装やシューズ、小物を新調してばかりもいられませんので、どうしても既に外で履いていたり、何回も使用して裏面が汚れてしまったシューズを撮影に使う事は結構あります。

しかしながらスタジオ内は、許可された場所以外では、室内履きやスリッパを使う事が一般的です。

『スタジオ撮影はあまりしたことがない。』というモデルさんが、『いざ撮影!』となって、ウォールペーパー(背景紙)へ乗る前にシューズの裏貼りをしていないと、カメラマンから怒られることがありますので、事前に用意をしたシューズを使うか、スタジオに入った時に裏貼りが必要か確認をしましょう。(中には怖いカメラマンもいますからね。)

 

実際にシューズの裏貼りをしてみる

 プロフィール撮影時にモデルさんが当日使用するシューズをお借りしました。
外では使っていないという事でしたので綺麗な裏面でしたが、当日は白ウォールペーパーをバックにプロフ撮影のため、多少の汚れもつかないように裏貼りします。

 

 シューズ裏面の直接フロアと触れる箇所にテープを貼り、シューズの裏についている(かもしれない)汚れがウォールペーパーにつかないようにします。
実際、未使用のシューズでもポージング中に体重がかかることでゴム部分の色がウォールペーパーにつくことがありますので、裏貼りをした方が安全です。
この時は、マスキングテープを使いました。
(マスキングテープがない場合、ガムテープを代用することもありますが、ガムテープの場合、粘着力が強いので、後日シューズを使う時にベタベタ感が残ることがあります。出来れば、粘着力の弱いテープを使いましょう。)

 

裏貼りをしないとどうなる?

汚れた白ウォールペーパー

 シューズの裏張りをしないと…
これは一目瞭然と思いますが、左の写真のように白いウォールペーパーが部分部分黒くなります。
結局この部分は出来上がった作品に悪いイメージを与えますので、汚れた部分は切取って、綺麗なウォールペーパーが引かれることになるのですが、毎回切取っていては撮影は遅れるし、イメージは悪くなるし、経費はかかるし、効率が悪いということで、クレーム対象となるわけですね。

 ささいな事のように思えますが、チョットした気遣いができていると、『お、わかってるな。』とカメラマンも助かりますし、評価も気分も上がりますので、経験が浅いモデルさんは憶えておくといいと思います。

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