撮影会の1分ローテーション撮影でうまく撮る方法

大野樹莉さんガールズスナップ
撮影会の撮り方

 モデルとカメラマンが一対一で撮影をする場合、モデルにポーズを変えてもらいながら、ベストポイントを探す事ができますが、団体撮影会に参加すると1~3分位のローテーションで参加カメラマンが順次撮影していくスタイルが多く、自分の撮影順になった時にモデルを観察して、どのように撮ろうか考えているとそれだけで自分の時間が終わってしまいます。

そのためなのか、モデルにポーズを任せて同じ場所から撮影している参加カメラマンが多いようです(というか、自分もポートレートを始めた頃はそうでしたので偉そうな事は言えません)が、結果としてモデルのポーズが変わるだけで、あまり違いのない写真が増産されることになり、写真を公開するにしてもあまり変わり映えがしない写真が多くなってしまいますし、自分が撮りたいと期待したポーズをとってもらう事もできません。

少しでもいつもと違った写真を撮るには

 プロやハイアマチュアの人たちと一緒に撮影したり、モデルと一対一で撮影(いわゆる個人撮影)を多くするようになると(撮影に慣れてくると)改善されると思いますが、自分もポートレートを始めた頃はけっこう戸惑いましたし、家に帰ってからどのようにしたらいいか考えました。

これは今の自分の撮り方ですが、1分の中で全てを撮ろうとしない事がポイントです。
普段、プロフィールやコンポジ等撮影していると、撮影に必要な事項が決まっているので、それに合った撮影パターンが自分の中でできてきます。
一連の流れとして、全身・バストアップ、クローズアップ(寄って顔を大きく撮る)を撮り、メイクさん向けのパーツ撮りをアングルとフレーミングを変えて撮るのですが、このパターンを撮影会でも適用するようにしています。

例えば、1回目には全身を基本として、水平とローアングルから。この時は、あえて全身しか撮りません。
2回目にはバストアップとクローズアップ(寄って顔を大きく撮る)をローアングルとハイアングルから撮り、
3回目以降は、寝転びや座り等、ポージングを変えてもらえば、
3分の撮影の中で、少なくとも5パターンの撮影が可能になります。
この時、自分の立ち位置やカメラの高さを同じにしていては意味がありませんので、いつもと違う高さや角度で撮影をするようにします
その為には、自分の中で、どの順序で撮影するか考えて、実行し、癖にしておくと撮り損ねが減ります。

時間が極端に少ない時は

 ただ、撮影会に参加していると、自分が撮影順が最後で、モデルがチェンジしたり、休憩時間に入るなどという事もおこります。モデルが休憩に入ってしまうと、自分の撮影会参加時間内に再度撮影機会がないかもしれません。
しかし、そういう時ほど落ち着いて、撮っておきたいポーズをお願いしましょう。
前述のパターンが身についていれば、その中からスムーズに体を動かしてもらえるポーズを依頼すればいいだけです。
この時ポーズの動きが大きくなると、指示出しだけで時間がなくなってしまうこともありますので、できるだけ自然な流れでポージングできるように動きを事前に組立てて指示できるように準備しておく必要があります。
例えば、座ったところから自然に寝転んでもらうとか、正面を向いているところから360度左回転してもらうといった感じです。逆に立っているところから寝転んでもらうなどアクションの大きいものはそれだけ使用される時間も多くなりますので、避けた方がいいのではないでしょうか。

事前に指示の出し方を研究・練習しておく

 ポージング指示は、撮影回数を重ねて、色々なモデルを撮影していると徐々にできるようになりますので、焦る必要はないと思います。
個人撮影や時間のある時に、ポージングの指示練習(事前に自分で自然に動けるか実際に鏡の前などで試しておくとGood)をしてみましょう。

モデルが自分の指示した意味がわかっていないようだと気付いたら、すぐに別の言い方で依頼するようにします。的確に指示出しをしてあげる事で、モデルが動きを止めることなくポージングしてくれれば、それだけ撮影に使える時間が増えますし、モデルも(これでいいんだ。と)不安がなくなります。
結果、いい表情や期待したポーズが撮れるチャンスが増えてくるようになります。

関連記事

error: Content is protected !!