レタッチペン

撮影方法

より美しく魅せるレタッチ作業

 カメラマンの中には、『撮影した時の写真が一番いい』という人もいるけれど、実際にスマホアプリでも簡単にレタッチできてしまう昨今。

当然、撮影時に光の当て方を注意することで見えづらくすることは可能でも、肌の質感やシワ、ニキビなど写っていては都合の悪いものを隠すのも立派なカメラマンの仕事であり、モデルへの気遣いでしょう。

ポートレート撮影の場合、写真を撮るだけでは片手落ち。
その後、撮影した数多くある写真の中から選りすぐりのものを選択、その写真をより綺麗に見えるように加工し、作品として仕上げて初めて撮影が終了します。

そんな後から加工してくれるレタッチに今回は焦点を当ててみます。

 

レタッチとは

撮影した写真などの画像データを目的にあわせて加工したり、修正したりする作業の事。
画像データをアプリケーションで読み込み、作業を行う。
レタッチに使用されるアプリケーションにはさまざまなものがあるが、プロ用としてはアドビシステムズの「Adobe Photoshop(フォトショップ)」が事実上の業界標準となっており、さまざまなプラグイン(外部プログラムによるアプリケーションの拡張機能)を使用することで、加工していることを感じさせないようなスムーズな編集を行うことができる。
そのため、商業媒体に掲載される写真の多くにレタッチが施され、一般化している。

Adobe Photoshop CS5 Extended アップグレード版 Windows版 (32/64bit)

 

レタッチの効果

レタッチをするとどのように変わるのでしょう。
今回、サンプルとして無料で写真を提供されている『写真素材 足成』から、山口沙羅さんの写真をお借りして試してみました。

<レタッチ前>
レタッチ前

<レタッチ後>
レタッチ前

本来、ホクロは彼女の魅力の一つですから、勝手に消してはいけないと思うのですが、今回はレタッチの判りやすい例として、消してみました。
他にも補正と調整を5箇所ほどかけています。

モデルさんと作品や撮影成果について話していると、撮影時のスタンスの違いというか、感性の違いというか、カメラマンとモデルでは修正・補正をかけたいパーツや強弱が違っていることが結構あります。
話し合える場合は、お互いに意見を出し合うことで、より思っていた作品に近づく事でしょう。

話す機会がない場合は、自分の感性で修正をすることになりますが、撮影の時に好みや考え方(先の例で言えば、ホクロやピアス後の消去をどうするか、明るめ・暗めのどちらが好みか等)を聞いておくと、モデルさんの好みを反映させやすいでしょう。

 

Adobe Photoshopについて

レタッチ=Adobe Photoshopというくらい一般的になっているPhotoshopは色々なバージョンがありますが、ついている機能により値段がかなり違います。

Adobe Photoshop CS5 Windows版 (32/64bit)

個人的には、色々な機能を使えるCS5 Extendedがいいと思いますが、趣味で購入するには高いですので、3Dを使う必要がないのであれば、Adobe Photoshop CS5 Windows版 (32/64bit)をお勧めします。

特に、先の例として使ったホクロ消し(その他肌の荒れやにきび消しもできます。)を行うのであれば、このバージョンが絶対です。(もちろん、その上のExtendedでもいいですが。)

 

Adobe Photoshop Elements 9 日本語版 Windows/Macintosh版

そこまではレタッチをしない。というのであれば、格安のAdobe Photoshop Elements 9 日本語版 Windows/Macintosh版
でも十分かもしれません。
写真の色調補正やコントラスト・色合いを変える等の場合は問題ありませんが、このバージョンで先のホクロ消しをすると、とてつもなく手間と時間がかかりますので、行いたいことを決めてから選んだ方がいいでしょう。

 

レタッチのレベル

デジタルカメラの登場以来、ポートレート・作品撮りに関わらず、
撮影データの出来栄えとレタッチ作業は決して切り離すことができないものとなりました。

上記の直した実際の写真でもわかると思いますが、レタッチをした写真と、していない写真では見る者に与える印象が大きく変わります。
その為、モデル事務所で使われているコンポジやプロフの写真はほぼ例外なくレタッチが入っています。

レタッチのレベルは目的によって

1.修正  メイクで直る(誤魔化せる)と思われる修正レベル
2.整形  顔のパーツをいじり、目を大きくしたり腕を細くするなどの整形レベル
3.合成  背景に別の風景を合わせたりする合成レベル

の三段階に分けられます。

自分は写真家ですので大幅な細工はしませんが、それでもモデルさんが実際に使うBOOKやプロフ・コンポジ用の写真を渡す際には若干の修正を行っています。若干というのは、修正レベル。どこをどのように修正するかは別の機会で。

 

コンポジやプロフ写真がレタッチされる理由

 オーディションに参加するモデルさんは、まず初めに、大勢の参加者の中から書類選考を勝ち抜かなければなりません。
書類選考をパスしなければ、面接官に直接会って、特技をアピールする場さえ与えられないからです。つまり、オーディションのプロフに添付する写真が生命線と言っても過言ではありません。

先にも述べましたが、プロフやコンポジに貼られる写真はレタッチされていることがほとんどですから、レタッチなしの写真を提出する段階でスタートラインにすら立てていないことになります。

しかしながら、ここで問題になるのはプロフィールの写真が素晴らしく修正されて、
書類選考を通過したとしても、実際に面接で本人を見た時にプロフの写真と本人があまりに違えば選考対象から外されるという事です。(書類選考の意味を考えれば当たり前ですよね。)

しかも、面接官は数多くのプロフを見ているわけですから、大幅に修正されている(レタッチの度合いが高い)プロフは当然書類選考の時点で除外されてしまいます。

つまり、どこをいじったのかわからない位緻密に修正された写真でなければ書類選考の段階で除外されてしまうという事になります。
まさにここがプロフ用の写真をレタッチするレタッチャーとしての腕の見せ所となりますし、そのことを踏まえて、自分は修正レベルまでのレタッチを行うようにしています。

レタッチを依頼するなら、この辺りのことをきちんと理解している人にしましょう。
決して肌を人形のような質感にしてしまう人に頼んではいけません。

 

レタッチをすると肌の質感がこんなに変わる!

あるフリー素材を提供しているサイトから借りてきたオリジナルデータの一部分です。
撮影後、修正をしていないので、肌の凹凸やシミ等が顕著に残っています。


肌表面にあるニキビやシミ・毛穴を、肌の質感を損なわないように消す作業を行います。


ある程度肌のクオリティを高めたのち、肌をスムーズに見せるように修正を行います。
一番最初のオリジナルデータと比べてみると、肌の手入れができているように見えます。


実際にここまで肌の質感を消してしまってはアウトです。明らかに撮影後に加工したことがばれてしまいます。

 

撮影後の写真を素敵にしてくれるレタッチサイト5選

 きれいになることはわかったけど、高いソフトを買う余裕も、レタッチを勉強する余裕もないという場合。
レタッチをしてくれるサービスが既にあります。

ただ、撮影したデータを全て依頼していたのでは、ソフトを買う以上に懐に響きますから、肝心の数枚だけ依頼をするようにしたほうが懸命です。
各サイトにより、求めるレベルや金額が変わってきますから、あなたの必要度合いに応じてサービスを使い分けることをオススメします。

STUDIO ALBA

https://www.photo-alba.com/
管理人Yoshiyukiもお世話になっている高山龍也氏が行っているレタッチサイト。
簡単なレタッチよりも、作りこんだ『作品』を作る時にお奨め。
仕事が細かいので安心して依頼することが可能です。

 

Remage

https://www.remage.info/
修正する部分が少ないなら、とにかく安い。
500円~受付けしているので、つい頼みがち。
ただ、修正部分が多くなると、かえって高くなることもあるので、バランスを見て依頼するのが吉。

 

グラフィックファクトリー

https://graphic-factory.net/
こちらもパーツ1つから修正依頼が可能。
その分、色々頼むと高くなってくるので、修正ポイントを絞って依頼したほうがよさそう。

 

美人フォト

https://www.gen-zo.com/bijo/
気になる部分をまとめて修正してくれるセットが特徴。
直す量によってライト、スタンダード、プレミアムに分かれていますが、オーディション用で依頼するならスタンダードで大丈夫なようです。

 

写真修正.com

https://www.photogazou.net/
写真の加工1枚3,000円で追加料金なしを謳っている修正サイト。
トータルで頼めば一番安いかもしれないです。後は、結果にまんぞくできるかどうかです。

 

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