撮影会で「触られたくない」を我慢しない。モデルが知っておきたい断り方

撮影会で「触られたくない」を我慢しない。 ポートレート

「ポーズを直しますね」と肩に手を置かれた瞬間、なんとなく居心地が悪かったのに、その場の空気を壊したくなくて何も言えなかった――撮影会に参加したことのあるモデルさんなら、そんな違和感に近い経験をしたことがあるのではないでしょうか。

「大勢のカメラマンがいる撮影会なら、密室ではないから安全」と思われがちですが、実はそうとも言い切れません。セッション撮影会や囲み撮影会のように人の目がある場でも、順番を待つ間の何気ない会話や、ポーズ直しのタッチがきっかけで、少しずつ距離感が崩れていくケースは珍しくないのです。本当に注意しておきたいのは、撮影会そのものよりも、撮影会が終わったあとに個別に連絡先を交換し、「今度は個人撮影で」と誘われる場面かもしれません。人の目がなくなる個人撮影は、モデルの独占度が最も高い形式である分、境界線があいまいになりやすい面もあります。

では、なぜこうした要求は断りにくいのでしょうか。ひとつには、参加費やギャランティをいただいている手前、「わがままだと思われたくない」という気持ちが働くからではないでしょうか。もうひとつは、カメラマン側に悪気がないケースが多いことです。ポーズ指導のつもりで触れてしまう、盛り上がった空気のままアフターに誘ってしまう――そうした無自覚な言動も、モデルさん本人が嫌だと感じればハラスメントになり得ます。

だからこそ、「嫌だ」と感じた瞬間に使える言葉をいくつか持っておくことをおすすめします。ポーズを触って直されそうになったら、「大丈夫です、自分で直せます」と先に伝えてしまう。個撮やアフターに誘われたら、その場で即答せず「事務所(運営)を通してもらえますか」と一度持ち帰る。これだけで、相手に角を立てずに距離を取ることができるのではないでしょうか。

参加する前にできる備えも大切です。以下を確認してみましょう。

  • カメラマンのプロフィールや過去の口コミを事前に見ておく
  • スタッフや運営が常駐している撮影会を選ぶ
  • ポーズ指示は口頭でお願いし、直接触れる指示は断ってよいと心得ておく
  • 少しでも怖いと感じたら、その場でスタッフ・運営に伝える
  • 万が一のときの相談先(撮影会運営、警察の性犯罪被害相談電話「#8103」、弁護士など)を事前に調べておく

撮影会は、本来モデルさんにとって表現の幅を広げ、新しい自分を発見できる場のはずです。怖いからやめてしまうのではなく、起こりやすい場面とその理由を知り、断る言葉と相談先をあらかじめ持っておくこと。それだけで、安心して撮影会を続けていくための備えになるのではないでしょうか。

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この記事を書いた人
Yoshiyuki-K(Yogi)

某広告代理店で営業とプロフ・オーディション・宣材撮影を20年位担当しています。
その間、3年位ミスコンサイト技術指導。(それなりに年齢いってます。)
仕事で始めた写真撮影が今では趣味になり、美脚にバフをかける撮影を得意としているポートレートカメラマン。

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