瞳を輝かせ!ポートレートで超重要なキャッチライトを入れよう!

ポートレート撮影

写真の自分が垢抜けない原因は「瞳の光(キャッチライト)」不足かも

キャッチライトが入っている

どれだけメイクを頑張っても目が暗く写ってしまう理由

「鏡の前で時間をかけて丁寧にメイクをしたのに、いざ写真に写ってみると、なぜかパッとしない印象になってしまう」というお悩み、皆さんも一度は経験があると思うんです。

自分も長年、宣材写真やオーディション写真を撮影する中で、多くのモデルさんが同じ壁にぶつかる姿を見てきましたが、これは決して皆さんの容姿やメイクの技術が足りないわけではありません。

どれだけ綺麗にアイラインを引き、きらびやかなラメで涙袋を強調したとしても、肝心の瞳そのものに光が届いていなければ、お顔全体が暗く沈んだ印象の『垢抜けない写真』になってしまうもの。

お気に入りのメイクが持つ本来の魅力を100%引き出して、写真の中で誰よりも輝くためには、コスメの力だけに頼るのではなく、撮影現場の光を上手にコントロールして自分の味方につけることが何よりも大切です。

「目が死んでる」と言わせない!生き生きした表情を作る正体

仕上がった写真の自分の顔を見て「なんだか目が死んでいるように見える…」と感じたとき、そこにはある決定的な要素が欠けていることが多いのですが、変化の理由がわかりますでしょうか。

その正体こそが、瞳の中にきらりと輝く小さな光の反射、写真の世界で『キャッチライト』と呼ばれるものであり、これがあるかないかで写真の印象は驚くほどガラリと変わってしまいます。

人間の目は不思議なもので、この『キャッチライト』がほんの少し瞳に入るだけで、一気に生き生きとした生命感あふれる、魅力的な表情に生まれ変わるようにできています。

逆にこの光が全く入っていないと、どんなに素敵な笑顔を作っていても、どこか感情が抜け落ちたような、冷たく寂しい印象を読者に与えてしまうため、見る人の心を動かすハッピーな表情作りに欠かせない要素と言えます。

プロや人気インフルエンサーの写真には必ず「光」が入っている

ファッション雑誌の表紙を飾るトップモデルの皆さんや、SNSで何万もの「いいね」を集める人気インフルエンサーの写真を、少し拡大してじっくりと観察してみてください。

アップでの撮影はもちろんのこと、少し離れた位置からの撮影であっても、彼女たちの瞳の真ん中には、まるで魔法がかかったかのような美しい光が必ずと言っていいほど写り込んでいることに気づくはずです。

プロの広告撮影の現場では、モデルさんの瞳に綺麗な光を届けるために、専用の照明機材の配置をミリ単位で計算したり、光を反射させて顔の影を消すための白いボードである『レフ板』を絶妙な位置にセッティングしたりして、徹底的なこだわりを注いでいます。

彼女たちがいつも洗練されて見えるのは、この瞳の輝きがもたらす演出効果のおかげであり、私たちもその仕組みさえ理解すれば、プロのモデルさんのような圧倒的な透明感を身に纏うことができるようになります。

瞳を劇的に可愛くする「キャッチライト」の効果と、あえて「入れない」表現の秘密

瞳に美しい光が宿ると、目元が強調されるだけでなく、お肌全体の透明感まで不思議とアップして見えるという、被写体にとっては本当に嬉しい相乗効果が生まれます。

お顔全体がパッと華やぐことで、見る人に「おねだり」をしているような、うるうるとした愛らしい魅力をストレートにアピールできるのが、この技術の一番大きなメリット。

しかし、写真の世界というものは奥が深く、「いつでも目をキラキラさせれば大正解」というわけではないのが、表現の難しさであり、また同時に面白いところでもあります。

実は、自分も海外のトップモデルたちの写真集を見て学んだことなのですが、表現したい世界観によっては、あえてこの光を「入れない」という高度な選択が、大成功に繋がることがあります。

例えば、クールでミステリアスな大人の雰囲気を演出したい時や、切なさ、アンニュイさ、あるいは少し「鬱(うつ)っぽいエモさ」を表現したい時は、瞳の光をあえて消すことで、深みのある芸術的な写真を撮ることができます。

その日の撮影テーマや、皆さんが「どんな自分を表現したいか」に合わせて光の有無をコントロールできるようになると、モデルとしての表現の幅がグッと広がっていくはずですよ。

キャッチライトが入っていない写真
キャッチライト無

キャッチライトが入っている写真
キャッチライト有

キャッチライトが入っていない写真に比べ、キャッチライトが入っている写真は、モデルさんの活き活きとした感じが強くなったと思います。

上の写真から瞳部分だけ拡大してみると、光の入り方の違いが判ると思います。

キャッチライトが入っていない写真
キャッチライト無

キャッチライトが入っている写真
キャッチライト有

失敗を防いで垢抜ける!魅力的なキャッチライトを作る 5 つの改善ポイント

【距離の工夫】光のサイズを意識する

瞳の中に映り込む光の大きさというものは、被写体である皆さんと、光源(窓や照明ライト)との『物理的な距離』によって劇的に変化するものですが、その仕組みをご存知でしたでしょうか。

もし光から遠く離れた場所でカメラの前に立ってしまうと、せっかくの光も針で突いたような小さな「点」になってしまい、人の目を惹きつけるほどの効果を発揮してくれません。

うるうるとした大きくて魅力的な光を瞳に入れたい時は、思い切って窓際やリングライトの近くへと「一歩近づいてみる」という工夫を、ぜひ一緒に試してみましょう。

光源に近づけば近づくほど、瞳に映り込む光の面積が大きく広がっていきますので、特別な機材を使わないセルフ撮影のときでも、この距離感を意識するだけで写真の仕上がりが格段に変わってきます。

【角度の工夫】顔の向きを微調整する

スタジオの照明や自然の太陽光がどれだけ素晴らしい状態であったとしても、俯きがちになっていたり、顔の角度が外れていたりしては、大切な光が瞳まで届かなくなってしまいます。

カメラマンが構えるレンズの正面だけを見つめるのではなく、スタジオのどこに光源があるのか、「光が差し込んでくる方向」を意識して顔を向けることが、現場で一歩リードするプロのテクニックです。

レンズの位置に対して、ほんの数ミリだけアゴのラインを上げ下げしたり、光のほうへ少しだけお顔を傾けたりしながら、自分の瞳に綺麗に光がキャッチされる絶妙なポジションを宝探しのように探してみましょう。

【カラコンの注意】反射しにくい落とし穴

10〜20代のモデルさんにとって、カラコン(サークルレンズ)は自分を表現するための大切なアイテムですが、実はここに撮影現場ならではの意外な落とし穴が隠されています。

レンズのデザインや着色直径の大きさ、あるいは素材の特性によっては、外からの光を吸収したり散乱させたりしてしまい、キャッチライトが綺麗に反射しにくくなってしまう種類が存在するのです。

特に、黒目を大きく見せるためのフチが極端に濃いものや、マットな質感のレンズはお目が暗く写りやすい傾向にありますので、変化を意識してレンズを選んでみるのはいかがでしょうか。

大切なオーディション写真や宣材写真を撮影する日には、透明感を重視したデザインや、光を綺麗に反射して取り込みやすい、色素薄い系のナチュラルなレンズを選んでみることをおすすめします。

【メガネの注意】不自然な反射を防ぐ

メガネを取り入れたポートレート撮影は、知的でおしゃれな世界観を表現できますが、実は光のコントロールという面においては、少し難易度が上がるクラシカルなスタイルでもあります。

ライトの正面にそのまま立ってしまうと、メガネのレンズ全体が白くフラッシュを反射してしまい、肝心な皆さんの美しい目元や表情が完全に隠れてしまうという失敗が、結構起こりがちだと思うんです。

メガネ姿で綺麗な輝きを残すためのコツは、照明の角度を少し斜めから当ててもらうよう工夫するか、お顔の向きをごくわずかに斜めへと傾けて、光を逃がしてあげることです。

レンズの不自然なギラつきを防ぎながら、瞳の奥にだけ小さな美しい光を宿す絶妙な角度を、カメラマンと息を合わせながら、モニターを確認しつつ一緒に探っていきましょう。

【カメラマンとの連携】イメージを共有する

自分たちカメラマンにとっての一番の喜びは、スタジオに足を運んでくれたモデルさんが、仕上がった写真を見て心から喜んで笑顔になってくれる、その瞬間にあります。

素晴らしい作品を作り上げるための最大の近道は、機材の技術ではなく、実は「撮影前のコミュニケーション」によってお互いのゴールをしっかりと共有することに尽きると考えています。

撮影が始まる前のちょっとした時間に、「今日は瞳がキラキラと輝くような、透明感のある優しい写真にしてみたいです!」と、皆さんの素直な希望をぜひ言葉にして伝えてみてくださいね。

そうしていただくことで、カメラマンもレフ板の角度を細かく調整したり、最適な照明機材を用意したりと、皆さんの瞳が世界で一番美しく輝くためのセッティングを、喜んで全力で整えてくれるはずです。

まとめ:光を味方につけて、あなた史上最高の「愛され被写体」になろう!

写真全体の印象を、まるで魔法のように180度変えてしまう『キャッチライト』が持つ不思議な魅力についてお話ししてきましたが、結構違ってみえませんか?

これまで「カメラの前に立つと、なぜか自分の写真が暗くなってしまう」と一人で悩んでいた方も、その原因が瞳の光不足にあったという根拠が分かれば、もう撮影を恐れる必要は一切ありません。

可愛い自分を表現したい時は光源に一歩近づいて潤んだ瞳を作り、逆にアンニュイなエモさを醸し出したい時はあえて光を消すなど、光の性質を理解してコントロールすること**が大切です。

さらに、カラコンやメガネの特性にも少しだけ気を配りながら、カメラマンに「こんな風に写ってみたいです」と相談してみるだけで、皆さんの被写体としてのポテンシャルは現場で一気に開花します。

カメラマンは自分が目立つための存在ではなく、モデルである皆さんを最高に輝かせるための伴走者ですので、ぜひ次の撮影からは光を味方につけて、あなた史上最高の輝きを写真に残してみましょう。

作品撮りで自分の宣材をグレードアップ

Yogi

都内某広告代理店勤務の営業兼カメラマン。 主に女性モデルのプロフィール・オーディション・宣材写真を20年位担当。 内3年位ミスコンサイト技術指導。(それなり...

プロフィール
error: Content is protected !!