格安だけど十分なパワー、GodoxのストロボAD200を使ってみた!
公開日:2019.02.08
ストロビストの間では結構話題となっていたGodox AD200をラウンドフラッシュヘッドGodox H200R、SONY用のトランスミッタX-Pro-sをセットで昨年暮れに入手したので色々試してみて、今年の成人式で実戦投入しました。
- 日中シンクロ
- ハイテンポ撮影
- 複数カメラメーカーでの使いまわし
- 格安で複数台ストロボを揃えたい
カメラマンにはおススメです。
管理人は、既に他メーカーのストロボを複数台持っていますので、暫らくはAD200をメインとして、他のストロボをサブとして使っていこうと考えています。
この記事の内容
Godox AD200の特徴
AD200は中国メーカーGodoxのワイヤレスフラッシュで、日本ではケンコープロフェショナルイメージングが発売しています。
最大出力は200Ws、本体は重量560g、厚さ50mm。
大容量リチウムバッテリーを搭載し、フル発光で500回使用可能、リサイクルタイムはフル発光でも2.1秒。
というのが売りになっています。
しかしながら、カメラに乗せて使えない等、他のメーカーのクリップオンストロボとは異なった使い方が要求されます。むしろ大型のモノブロックストロボ(ジェネレーター式ストロボ)が競合となるでしょう。
モデリングライトが使える
自分の中でポイントが高いのがモデリングライトが使える点。
本来は光の当たり方を確認するためのものですが、若干暗い場所でもモデリングライトがあるだけで、ピント合せが正確になるので、大型のストロボを使っているような安心感が持てます。
クリップオンストロボより出力が大きい
下で発光量のテストをしているので見てもらいたいのですが、各社のガイドナンバー60(各社で比較的最大のクリップオンストロボ)の倍。
屋外で日中シンクロするときでも力負けをしない出力があります。
リサイクルタイムが短い
出力が1/4以上の場合は、若干待たされる感がありますが、AD200はリチウムイオンバッテリーを使っているため、単三電池4本をメインに使うクリップオンストロボよりチャージ時間が短い。
カメラメーカーに縛られない
AD200はクリップオンストロボという扱いではないので、カメラ本体がCanonでもNikonでもSONYでも専用に買う必要がありません。
管理人はCanonとSONYのカメラを使っていますが、どちらも問題なく使うことが可能です。
Godox AD200の注意点
オンカメラで使えない
ストロボ本体が大きく、重量も重いという事もありますが、オンカメラで使う事は出来ません。
カメラにブラケットとコマンダーを取付ければ一体化も可能(かも)。
防塵・防滴ではない
ストロボ全般に言えることですが、雨の中の撮影には注意しましょう。
AD200に指示を与えるコマンダー(送信機)
※AD200はコマンダーを別途用意しないと使う事が出来ません。
TTLやHSSを使いたい場合は、カメラメーカー用のコマンダーを購入する必要があります(便宜上Canon用でご紹介しています)。
また、日本国内で使う場合は、(法律的に)技適マークがついているものを使用する必要がありますので、購入の際はご注意ください。
Godoxからは2種類発売されていますが、X-Proの方をおススメします。
AD200のストロボパワーを比較してみる
ISO:100、SS:1/125、ストロボを距離を1.5m、12時の方向にストロボを設置して直射した時のパワーを測ってみました。
比較したストロボYongnuo YN560Ⅲ、Nissin i60Aはいづれもガイドナンバーは60(同パワー)。
AD200はGN60のストロボの倍のパワーであることがわかります。
ストロボパワー | Godox AD200 | Yongnuo YN560Ⅲ | Nissin i60A |
1/1 | f 36 | f 18 | f 20 |
1/2 | f 25 | f 13 | f 13 |
1/4 | f 18 | f 9.0 | f 9.0 |
1/8 | f 13 | f 6.3 | f 6.3 |
1/16 | f 9.0 | f 5.0 | f 5.0 |
1/32 | f 6.3 | f 3.2 | f 3.2 |
1/64 | f 4.0 | f 2.5 | f 2.5 |
1/128 | f 3.2 | f 2.0 | f 2.0 |
AD200で使えるGodox純正オプション
AD200は幾つかのヘッドをオプションとして使う事が可能です。
ヘッドを変えることで光質を変えることが出来ますので、目的に合ったものを選びましょう。
AD200で既存のストロボオプションは使えるのか?
AD200の概要をご案内した後で、本題に入りたいと思います。
Godox純正ではない、その他のストロボオプション(ヘッド)は使えるのでしょうか?
Yogiも既に色々なクリップオンストロボ用のオプションを所持しており、一度買うとなかなか壊れないだけにできればというか、絶対それらを活用したいと考えています。
尚、今回のオプション利用は当然のことながら補償対象外となりますので、予めご了承ください。
さて、Yogiの持っているクリップオンストロボ用のオプションというと、
- スタンド
- ブラケット
- ストロボヘッド
- ソフトボックス
- FireFly(オクタゴン用のソフトボックス)
- リフレクター
- アンブレーラー
と、結構メーカーを統一しないで(その場しのぎで)所持しています。
今後ストロボセットを揃えていこうとお考えのカメラマンは、できればメーカーを統一したほうが余計な心配をする必要もなく安定性も上がると思います。
AD200をスタンド+ストロボブラケットで使う
ライトスタンドにストロボブラケットを載せることは当然問題ありません。
AD200購入前に心配していたのは、ストロボブラケットの空きスペースに、クリップオンストロボのヘッドよりはるかに厚いAD200(厚さ50mm)を固定することが出来るかどうか。という事。
実際に試してみたところ、少し強引に押し込む感じはありますが、問題なく固定する事が出来ました。
AD200のヘッドを一度外してブラケットに固定をした方が簡単に設置できます。
ただ、色々なストロボブラケットが販売されている中には使えないものもあるらしいので、購入される場合は注意が必要です。
ちなみに、AD200にはアンブレーラーを使う事が出来る専用ブラケットがついてきます。
この専用ブラケットは他のストロボヘッドを使うためのものではないため、AD200を多用するならストロボブラケットを利用したほうがいいでしょう。
FireFlyに取付ける
FireFlyはストロボ撮影を始めた頃に、プロカメラマンの魚住誠一氏が使っているとカメラ雑誌で見て、直ぐに購入したヘッドです。
オクタゴン形式のソフトボックスで、ビューティー系の撮影や、丸型のアイキャッチを入れたい時に重宝するのですが、ブラケットはクリップオンストロボ専用で、しかも他のブラケットは取付けられない作りになっています。
しかしながら、かなり長期にわたり活躍してもらっているので愛着と安心感があるオプションなので、是非、AD200用のオプションとして使いたいと考えています。
AD200は一直線の形。L字にすることが出来ないため、FireFlyの入口に直接入れる事が出来れば問題なく使う事が可能なはずです。
本来はカメラにモニターを固定して使うための備品です。
片方は1/4ネジでAD200を取付け、もう片方はカメラのシューに取付けられるようになっています。
撮影場所に左右されずに持運びも可能です。
クリップオンストロボヘッドを試してみる
かなり以前、コスプレ写真も撮っていた時にレイヤーさんの撮りたいイメージに合わせるために入手したストロボヘッド。
7種類の光を作ることが出来るのですが(実際に使っていたのはハニカムグリッドとスヌート、カラーフィルター代わりのディフューザー)、グリッドとスヌートは今でも使いたいストロボヘッド。
AD200はブラケットを使う事が出来たので、少し長めに引出して取付ける事が可能でした。
まとめ
Godox AD200は、発光出力が一般のクリップオンストロボに比して2倍ほどあります。
逆に考えれば、通常のクリップオンストロボの半分の出力で撮影をすることが出来るという事ですので、その分リサイクルタイムを短くすることが出来ます。
(GN60のクリップオンストロボで1/4の光量が必要なら、AD200では1/16で同じ光量が得られる。)
しかも、国内カメラメーカー、サードパーティーの一番出力の高いクリップオンストロボと比較してもAD200の方が安いというコストパフォーマンス。さすが中国製というところでしょうか。
また、AD200で十分な光量が得られない場合には、AD200よりも出力の大きいストロボをGODOXではいくつか販売していますので、システムはそのままにして光量の大きなストロボを追加することが可能です。
ただ、既にご案内していますが、AD200はクリップオンストロボではないため、オフカメラライティングの知識がないと使いこなすことが難しいかもしれませんが、大型のストロボを持運びできないカメラマンにとっては魅力的なストロボと言えるでしょう。
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