屋外でのポートレートにストロボを使う

屋外でのポートレートにストロボを使う
ストロボ撮影

 ポートレート撮影をする時、プロならばいざ知らず、レフ持ちをしてくれるアシスタントをつけられる環境のアマチュアカメラマンはそう多くはないと思います。
実際、撮影現場ではカメラマン同士でレフの持ち合いをしたり、参加してくれるヘアメイク等のスタッフに頼んだりもします。

 また、撮影する場所によっては使用機材を制限される場合があり、例えば新宿のとある公園では直径30cm以上のレフ板を使う場合は、公園の事務所に撮影許可を事前に申請しなければならない上、機材の使用条件に成果物(撮影した写真)の提出を求められたりすると、個人で撮影をしている場合、おいそれと申請する気にもならないでしょう。
少なくとも自分はなりません。

アシスタントもつけず、レフ板も使えず、それでも成果を残さなければならないとき、光を調整するための機材として(クリップオン)ストロボを使う事がよくあります。

今回は屋外で(主に)クリップオンストロボを使うテクニックをご案内します。(以下、ストロボと表記がありましたらクリップオンストロボの事とお考えください。)

現地に持っていくストロボの大きさや種類を考える

 サポートしてくれるスタッフもなく、大き目のレフ板を使う事の出来ない等、制限がかかる状況で、モデルと一対一の撮影をするカメラマンが、モデルの顔を明るくするために、またアイキャッチを入れるための光源としてストロボを使うことは決して少なくはないですし、私もモデルの顔が暗くなるよりはストロボを使う事を良しとするスタンスをとっています。

Canon製スピードライト

 ストロボは発光出力によって大きさと値段が変わり、アンブレラやソフトボックスといったオプションを使うかどうかによっても機材の総量が変わってきます。

大きいストロボ+アンブレーラーやディフューザー等のオプションを持ち込んで調光するのであれば、結局は機材の制限に引っかかったり、アシスタントが必要になったりしますので、レフ板を持って行った方が軽くなるでしょう。

実際、都内の公園では60×60cmのソフトボックスを使っていると、『撮影許可を得ているか?』と聞かれることが多いです。

屋外で使う時にあると便利なクリップオンストロボの機能

 屋外で軽いストロボを使う時と、スタジオでライティングを組んで撮影をする場合では、(クリップオン)ストロボに求められる機能が変わってきます。

もちろん、全ての機能がついていれば問題はないのですが、機能がついている分大きくなり、先の全体量の問題に行きつきますので、ピンポイントで自分が必要な機能を検討しましょう。
実際屋外で使っていて「これはあった方がいいよ。」という4つの機能です。

  • 発光量(ガイドナンバーが大きい)
     日が強い所で撮影するとストロボの光がとても弱く感じる時がありますので、撮影時に必要な発光量が多くなくても、ストロボパワーに余裕があれば、その分チャージ時間が短くなるなどメリットがあります。
  • ハイスピードシンクロ(HSS)
     屋外で日光が強い場合、ストロボのシンクロ機能によりシャッタースピードを遅い速度で制限されてしまう事があります(=真っ白な写真)。HSS機能がついたストロボを使うと、このシャッタースピードの制限から解放されます。
  • (オフカメラで使う)スレーブ機能
     屋外でストロボを使うからといって、いつもカメラの上で使うとは限りません。オフカメラで使うためにもクリップオンストロボ本体にスレーブ機能がついていると便利です。
  • TTL自動調光
     自分は使わないけれど、マニュアル設定が不安という場合はあったほうがいいかもしれません。

実際にストロボを使う場合

 女性を撮影する時は、できるだけ柔らかい光を当てて撮影をしたいですが、オンカメラでもオフカメラでもストロボを直射すると硬い光になります。

その為、『バウンス』『ディフューズ』等のテクニックを使って光を柔らかくするわけですが、屋外では機材制限や光量不足のため思ったようにはいかない事が多いかもしれません。

実際はソフトボックス等の大き目のオプションを使わず、単体で小さめのディフューザーを使う事が多く、顔を明るくする位の使い方であれば、何もGNが最大のものでなくても問題がありませんし(GNが小さければ、ストロボ自体も小さく、軽くなります)、『オートで』使う事により、一瞬の表情を逃さずに撮影できたり、ペースを壊すことなく撮影を続けられることが大きいので、フルオートで撮影したい場合には、やっぱり値段が高くてもメーカー純正をおススメしています。

純正のオンストロボを使えば完全とは言いませんが、自動で光を調整してくれますし、露光補正が必要な場合でもカメラから簡単に行う事が出来るでしょう。

もちろんサードパーティーや、中国製の格安ストロボでも、マニュアル操作なら露光補正など同じことができますので、1台安めの純正を持ち、多灯ライティングの時は値段の安いサードパーティー製を使うというのが効率的だと考えています。

使い方としては簡単で、純正クリップオンストロボを使っているのなら、カメラに接続して、通常通り撮影するだけで、撮影後にモデルの顔が暗くて、写真が使えないという事はほとんどなくなるはずです。

試撮りをしてみて、明るすぎる、暗すぎる場合は発光調整をしてください。
特に場所を移動して、設定を変えずに撮影すると問題がある場合があります。

※安いサードパーティー製のクリップオンストロボはオートでの撮影ができないものもありますので、購入時には注意してください。

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