カメラを買ったら最初にしておくべき6つの設定
公開日:2014.07.29
デジタルカメラは、購入したらすぐに使う事が出来ますが、ポートレートを撮影する前に変えておいた方がいい設定がいくつかあります。
使っているうちに自然と変えることになるかもしれませんが、最初から変えておけば安心して撮影をすることができますので、箱を開けたらすぐに変えておきましょう。
この記事の内容
ISO感度の上限を決めておく
デジタルカメラは撮影する時の明るさを幾つかの設定で決めています。
『シャッタースピード』とか『絞り』とかいう言葉を聞いたことがあると思いますが、カメラがデジタル化されてから、ISO感度というものが重要になってきました。
最近のデジタルカメラはコンパクトカメラでもISO6400、一眼レフカメラだとISO25600位まで上げる事が可能で、売り文句の一つになっています。
実際、暗い所で撮影するにはISO感度が高く設定できるほうが便利ですが、ISO感度の設定が高くなるほど写真のクオリティが低下して(ノイズが入って)しまいます。
デジタルカメラを買った時は、ISO感度が自動で設定される『オート』になっている事が多いですが、オート設定では、ISO感度が100~カメラの上限ISOになっている事がほとんどです。
このまま使っていると、気づかない間にかなり高いISO感度で撮影をして、結果として写真のクオリティが低くなっている=ノイズが入っている事が起こります。
カメラによってISO感度を高くした時のクオリティが変わりますので、どの程度まで我慢できるクオリティなのかご自分で実験したほうがいいですが、最初の段階でISO感度の上限を400~800位までにしておいた方が安全です。カメラによっては、ISO400を超えるとクオリティが目に見えて落ちる事があります。
試した結果としてもう少し高いISO感度でも問題がなければ、個人の好みのわかれるところですので再設定すればいいでしょう。(夜フラッシュなしで撮影しなければならないときは、ISO感度をかなり高くする場合もあります。)
ちなみに、ポートレート、特に女性を写す場合は、肌の質感が悪くなるのを防ぐため、ISO400を上限にして、ストロボ等外部光を使う事をおススメします。
画像サイズを目的に合わせる
デジタルカメラは年々高画質化が進み、コンデジでも1800万画素のクオリティを持っています。
クオリティが高くなるという事は、写真一枚に使われるデータ量も増えているということですから、全てのデータを最高画質で保存していたら、ハードディスクの容量圧迫に繋がりますし、保存・管理も大変です。
ブログに使うだけ等、写真の使い道によってはそれほどクオリティを必要としない事も多いですので、あえて最高画質で撮影する必要はありませんし、一番小さい画像サイズでも問題がない事もあります。
デジタルカメラを買ってくると、画質の設定はメーカーによって異なりますが、必ずしも自分の撮影目的に合った設定になっているとは限りません。
また、使うメディアの容量によっては、あっという間に一杯になってしまい、肝心な時に撮影ができなかった。
等という事にならないように、自分の使い道に合った設定をしておきましょう。
ポートレート撮影をする場合は、クオリティを重視することが多いですので、画像サイズはともかく、RAW+JPEG設定で撮影をし、場合によっては後日修正ができるようにしておいた方がいいでしょう。
レンズ無し・カード無しレリーズを設定
デジタルカメラは使うメディアの種類は異なっても、撮影したデータを外部メディアに保存し、カメラ本体にはデータを保存しないようになっています。
使うカメラにより項目が違う可能性がありますが、カード無しレリーズは、デジタルカメラにメディアが挿入されていない場合、撮影ができないようにする設定です。
メディアの入れ替えを頻繁にしない方こそ、この設定は重要です。
ある場所に行って気持ちよく撮影をして帰ってきたら、メディアが入っていなくて何も撮れていなかった。
という事が実際に起こりえます。まして、家族の記念行事や仕事だったら目も当てられません。
レンズ無しレリーズについては、カメラにレンズがついていなければ撮影ができないようにする設定ですが、頻繁にレンズを変えたりしない場合や、一眼レフカメラを使っている場合は、ほとんど使わない事が多いと思います。
手ブレ補正をオンにする
ISO感度とも関係しますが、撮影時にシャッタースピードが極端に遅くなると、手ブレ(撮影時にカメラが動いてしまい、画像がゆがむ現象)が起こる可能性が高くなります。
ある程度シャッタースピードが遅くてもカメラが手ブレを調整してくれて、きちんとした写真が撮れるようにしてくれる機能が手ブレ補正です。
初期段階では補正機能が既にオンになっている事が多いと思いますので、一応、確認だけはしておきましょう。手ブレ補正がオンになっているかオフになっているかで撮影時の安心感がかなり変わってきます。
測距点変更方法の確認
測距点(そっきょてん)とはフォーカスポイントともいい、オートフォーカス(以後AF)でピントを合わせるためのポイントのことです。
測距点に被写体を合せてシャッターボタンを押す事でピントが合い、撮影することができます。逆に測距点以外の場所ではピントを合わすことはできませんので、ピント合わせの点で非常に重要です。
通常、カメラの中央に設定されていますので、変更方法(移動のさせ方)を理解していないと、カメラの中央でしかピントが合わせられない=好きな構図で撮ることができないorジャスピンで撮れない等思った通りに撮影ができなくなります。
この測距点の数と配置がAF撮影でのポイントになりますが、数が多ければ多いほど自由な構図で撮影できる反面、自分の合わせたいポイントへ移動させるためには素早い設定ができる必要があります。
ファインダーから目を離さなくても自由に測距点を変更できるまで練習を積んでおくと、ポートレート撮影の時にモデルさんを待たすことがなく、スムーズに撮影ができるようになります。
カメラモニターの明るさをPCモニターに合わせる
撮影をした後、写り具合をカメラのモニターで確認すると思いますが、カメラのモニターではキレイに写っていたにも関わらず、家のコンピューターで見てみると『何か違う』という事が・・・。
最近のデジタルカメラのモニターはかなりキレイに表示することができますが、初期設定ではモニターの明るさが自動調整になっています。
このモニターの明るさが自動調整になっていることで撮影地で見たモニターの色と、家に帰ってきてから見るモニターの色は異なってしまいます。
まして、コンピューターのモニターで見るともっと違いが出てきます。
その為、カメラのモニター設定を自動調整から手動に変え、普段使っているコンピューターのモニターの明るさを合せておきましょう。
そうすれば、撮影した時に確認するカメラのモニターと家で使っているコンピューターモニターの明るさがほぼ一緒ですので、家に帰ってから『何か違う』という事がなくなります。
まとめ
デジタルカメラは設定を変えたりしないでオート(プログラム)にしておけば買ったままでも使える便利な機械です。
しかし、ちょっと設定を自分用に変えておくだけで、驚くほど便利に、また思った通りに使えるようにもなりますので、写真を撮っていて『こんな風に撮ってみたい』と思った時は、色々設定を変えてみるといいかもしれません。
ただ、一番最初にしておかなければならない事は、撮影データの安全を守るという事は言うまでもありません。少しカメラの設定を勉強して、ご自身のPhotoStyleを作ってみてください。
参考記事
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