プロフィール写真を安価で軽いクリップオンストロボセットで撮る
公開日:2017.08.22
モデルやタレントとして実際に活動しているor活動しようとしている女性が欲しがる写真の一つにプロフィール・宣材・オーディション写真があります。
スナップ撮影をしている最中でも、おまけでオーディション用の写真をお願いされたりもします。
『モデル業界で必要となる写真5種類とは』で紹介していますが、宣材写真は宣伝材料用写真の略称で、モデルや女優の営業活動のために被写体の魅力を引出す事を目的とした写真ですので、スナップ写真やポートレートよりも写り方や背景に気を使って撮影をすることが一般的で、提出先の好みがわかっていれば、傾向と対策に則り撮影を行います。
そんな写真は、スタジオでかなり大掛かりなセットを組まないと撮れないと考えている方も多いかもしれませんが、実際はストロボ一灯ライティングだけでも、比較的簡単に、結構使える写真を撮ることが可能ですので、今回は、自分が実際に使っている格安なセットで、プロフィール写真を撮る方法をご紹介します。
簡単なストロボセットでも、プロフィール写真を撮ることが出来るようになると、モデル希望者からの撮影依頼が増えますので、是非スキルアップをしてください。
今回使ったクリップオンストロボセット
- クリップオンストロボ:YONGNUO YN560Ⅲ
- コマンダー:YONGNUO YN560-TX
- ディフューザー:オクタボックスファイヤーフライ65
- ライトスタンド:SL-050
- 撮影場所にあったバックペーパー(今回のサンプルでは単純に白い壁)
カメラマンがストロボ撮影に慣れていない場合、いきなり複数のストロボを使うと勝手がわからなくなり、イメージ通りの撮影ができなくなる可能性がありますので、最初の頃は一灯ライティングでストロボ撮影に慣れる事をおすすめします。
私の使っているセットを見てもらうとわかると思いますが、(値段の高い機材は重い事が多く、持運びが簡単ではないので)クリップオンストロボを使用した比較的安価に手に入る機材を組合わせて使うだけで、スタジオを使わなくても、フリースペースやチョットした場所で、撮影を行う事が出来るようになります。
ストロボ撮影に慣れてくれば、スタジオに置いてあるモノブロックやジェネレーター式のストロボを使いこなせるようにもなってきますので、練習も兼ねて1セット揃えてみてはいかがでしょう。
自分はこのセットを3年以上使っていますので耐久の面でも安心ですし、特にこのセットでなくてもご自分の持っているものを組み合わせればOKです。
このストロボセットのメリット
- 何しろ軽い
大型のストロボやソフトボックスを持ち歩くわけではないので、全体総量が3Kgを超えません
- セット自体が安いので壊れても懐が(あまり)痛まない
一番壊れやすいクリップオンストロボでも実勢価格1万円に届かないので、落としたり壊しても簡単に買換えができます。その他の機材については、一度購入してしまえば余程雑に扱わない限り、ほとんど買換える必要がありません。
このストロボセットのデメリット
- ストロボのチャージに単三電池を使うので連写ができない
大型のストロボと異なり、単三電池4本で充電させるため、連写をすることが出来ません。
- モデリングライトが付いていないので、撮影してみないとイメージに合っているか確認できない
- モデリングライトが付いていないので、暗い場所での撮影が難しい(ピントを合わせづらい)
モデリングライトとは、ストロボ内部に備えられている光の当たり方を見ることが出来るようについている定常光の事ですが、このモデリングライトで影のでき方や角度強さなどを見ながらストロボを設置します。
しかしながら、クリップオンストロボにはモデリングライトがついていませんので、何回か試写をして影のつき方や強さを確認する必要があります。
実際に撮影するには
大型のストロボやソフトボックスを持ち歩くわけではないので、全体総量が3Kgを超えません
一番壊れやすいクリップオンストロボでも実勢価格1万円に届かないので、落としたり壊しても簡単に買換えができます。その他の機材については、一度購入してしまえば余程雑に扱わない限り、ほとんど買換える必要がありません。
- ストロボのチャージに単三電池を使うので連写ができない
- モデリングライトが付いていないので、撮影してみないとイメージに合っているか確認できない
- モデリングライトが付いていないので、暗い場所での撮影が難しい(ピントを合わせづらい)
大型のストロボと異なり、単三電池4本で充電させるため、連写をすることが出来ません。
モデリングライトとは、ストロボ内部に備えられている光の当たり方を見ることが出来るようについている定常光の事ですが、このモデリングライトで影のでき方や角度強さなどを見ながらストロボを設置します。
しかしながら、クリップオンストロボにはモデリングライトがついていませんので、何回か試写をして影のつき方や強さを確認する必要があります。
実際に撮影するには
ここから先は、マニュアル撮影が出来るのが前提となりますが、最初に撮影の設定を考える必要があります。
シャッタースピード:1/125
絞り:F5.6
ISO:400
ホワイトバランス:5000K
という感じで、環境や目的に併せてカメラの設定を先に決めます。
次に、自分で決めた撮影環境に合うように、クリップオンストロボの出力やスタンドを置く位置を決めましょう。
ストロボへのチャージが遅すぎると、撮影がスムーズにいかない事もありますので、最初はクリップオンストロボの設定を1/4とか、1/2に設定して様子をみることから始めます。
仮にストロボ本体で光量を調整できない場合は、カメラ本体のシャッタースピードを露出で調整をする必要がありますが、調整できるストロボに比べると難易度が高くなりますので、ストロボ撮影に慣れていない場合は、既存の物を使おうとせず、調整できるストロボを1台購入することをおススメします。
設定が出来れば、あとはそのまま撮影を開始するだけです。
撮影サンプル
実際に、上記で説明をしたセットで、白い壁をバックに撮影をしてみました。
モデル全員に光を回すために、『ソフトな光を演出するために…』で使用した60cm角のソフトボックスをヘッドとして使用しています。
バックペーパーも使わずに撮影していますが、この位は簡単に撮影することが可能です。
手軽に一灯ライティングが行えるセット
一応、このセットを揃えれば、プロフィール写真を始めとするプロ仕様の写真を撮影することが可能です。
実際は、2セット以上(多灯ライティング)用意しておき、上下左右から光を当てるようにすれば万全ですが、最初の頃は1セットで色々試してみることをおススメします。
関連記事
おすすめの関連記事