ミラーレスカメラのセンサークリーニングの流れ

カメラ・機材紹介

 撮った写真を見返してみると、なぜかいつも同じところに、黒いシミのような点がついてることがあります。

風景等、様々な色が混じり合っている通常の写真では、あまり気づかないかもしれませんが、プロフィールや宣材写真等を撮影する時、モデルの背景が白ペーパーだったりすると、特にこの点がよく目立つのです。
しかも何枚見ても同じ所が黒くなっていますので、写真の提出前にはその黒い点を消さなければなりません。

写真に現れてくる黒い点。それは、カメラのセンサーにこびりついている汚れです。

写真を何枚か見比べてみて同じ場所についているようなら、その時はカメラのセンサーが汚れている可能性があるので確認してみましょう。

センサーのゴミを見つける方法

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 カメラのセンサーについた汚れを見つけるには、一眼レフカメラとミラーレスでは若干異なります。

  • カメラにレンズをつけてプレビューモードにする(ミラーレスの場合はそのままでOK)
  • 撮影モードをAV(絞り優先)にして、できる限りF値を大きくする(絞る)
  • ISO感度をできるだけ小さくして、ノイズが出ないようにする(ISO100~800位)
  • できれば壁等の白いものにレンズを向けてみる
  • その状況で撮影をする(ミラーレスは撮影しなくてもOK)

これで黒い点のようなものがあるようなら、カメラのセンサーにゴミが付着しています。

わかりづらい場合は、壁や天井等、白い箇所にレンズを向けて少し動かしてみましょう。カメラを動かしてもプレビュー画面中の黒い点が動かなければ、それがゴミ=センサーの汚れです。

 

センサーの汚れをクリーニング

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 カメラのセンサーに汚れがつくのは、一眼レフカメラや、ミラーレスカメラ等、レンズを取外しできるカメラ特有の問題で、レンズを取外すことのできないコンデジやスマホではほとんど起こることはありません。

センサーに汚れがついてしまった場合、そのままにしておきますと撮影した写真全てにシミのような点がつきますし、汚れが徐々に大きくなって、写真内のシミも大きくなっていきますので、気づいた時点ですぐにクリーニングするようにしましょう。

簡単な汚れはカメラのクリーニングモードで落とす

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 デジタルカメラ本体には、ちょっとした汚れがセンサーについても、センサーを細かく動かすことで汚れを落とす『センサークリーニング』という機能がついています。

カメラによっては電源のON、OFFの時に自動でクリーニングしてくれる設定もありますので、ONにしておく事をおすすめします。

実際にはセンサーに汚れがついてしまうと、このクリーニングモードではとることができないようようです。

ブロアーで汚れを飛ばしてみる

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 カメラやレンズの汚れを飛ばすために空気を送るブロアー。既にお持ちの方も多いと思いますが、ブロアーで少し強めの風を当ててみてください。センサークリーニングよりも汚れが落ちる可能性は高いです。

しかしながら、古いブロアーは内部にホコリを吸い込んでいたり、内部ゴムが劣化して事もあります。汚れた空気をセンサーにあててしまうと、汚れが余計に付着してしまう可能性がありますので、センサーにあてる前に別の場所で試してみましょう。

折角使うのなら、劣化の少ないシリコンゴム製のブロアーがおすすめ。私はハクバのシリコンブロアーを使ってます。

勇気のある方向けのセンサークリーニング

 ネットで探してみたら、自分でセンサークリーニングできる『PENTAX イメージセンサークリーニングキット O-ICK1 39357』というものがありました。

取りモチのような粘着性のある棒でセンサーの汚れをとるものらしいのですが、自分はチョット怖くて使ったことはありません。(^^;)

 

センサークリーニングのためにソニーのサービスセンターに行ってきた

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今回の汚れについては、カメラのセンサークリーニングでも、ブロアーでも解決ができませんでしたので、メーカー(ソニー)に依頼することにしました。

 カメラメーカーの担当者によると、『センサーにゴミがついた時は、できるだけ自分でとろうと思わず、サービスセンターにお持ちください。万が一センサーに傷がついてしまうと、部品交換のため、数万円かかることがあります。』との事。

あまり実害がないにも関わらず、センサーをクリーニングしてもらう事にしたのは、上記の写真のように目に見える汚れがついていたからです。
管理人のように自信のない人は、(たとえ有料でも)サービスセンターでクリーニングしてもらったほうがいいでしょう。

実際、上の写真で汚れがありますが、レンズ解放付近で撮影している時は殆ど影響がありません。ただ、汚れているのがわかってしまうと綺麗にしたいのが人情という事で、今回SONYのサービスセンターでクリーニングしてもらう事にしました。

今回はカメラを購入して1年未満のため、保証期間でしたので(何回クリーニングしてもらっても)無料でした。

SONY サービスステーション 秋葉原
営業時間:月~土 10:00~18:30
定休日:日 ・ 祝
〒110-0005
東京都台東区上野 3-1-2
秋葉原新高第一生命ビル 1F
電話:03-5818-0521  FAX:03-5818-0526

SONYのサービスセンターは、東京メトロ末広町が最寄り駅ですが、JR秋葉原駅と御徒町駅のほぼ中間位に位置しています。

センサークリーニングにかかる時間は約1時間。
カメラの故障や修理依頼でなければ、サービスセンターに事前に電話をして、空いている時間に予約をした方が効率がいいとの事です。(メーカーにより対応が変わることがありますので、事前に電話をして確認してください。)

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クリーニングが終了し、カメラ本体を受取る時に『汚れが写ったセンサーの写真とクリーニング後の写真』を見せてもらえます。やはり気づかない汚れがいくつかついていました。
(この写真はサービスセンターで回収されてしまうので、手元にありません。)

という事で、毎日撮影するわけでは無いからこそ、やはり少しでも汚れに気がついたら、早めにクリーニングしておいた方いいでしょう。

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