シャッタースピードを変えると作風を変えられる
公開日:2018.02.25
写真を撮る時にカメラでコントロールできる主な項目が、絞り、シャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランスであり、これらを調整することで、好みの写真を撮ることが可能です。
しかしながら、全ての項目を撮影の都度コントロールしていてはテンポよく撮影をすることが出来ませんので、カメラには
- 全てコントロールしてくれるオート(プログラム)
- 絞りをコントロールできる絞り優先
- シャッタースピードをコントロールできるシャッタースピード優先
- 全てをコントロールできるマニュアル
というモードがついています。
普段、あなたはどのモードで撮影をしているでしょうか?
今回は、シャッタースピードを変えることで、写真がどのように変わるのか考えてみましょう。
この記事の内容
シャッタースピードをコントロールするモード
既出ではありますが、写真を撮る際、ユーザーがシャッタースピードを調整して撮影できるためのモードが2つあり、1つが『シャッタースピード優先(CanonではTv)』、もう一つが『マニュアル(CanonではM)』設定です。
自分が使っているCanon EOS5D MarkⅢでは、(実際は殆ど使っていませんが)30秒~1/8000秒迄シャッタースピードを変えることが可能です。
ポートレートを撮影しているとボケに気を使い、普段はあまり意識して使っていないかもしれない撮影モードですが、使い方を理解すると非常に便利で、失敗を防ぐことが出来ますので、カメラを扱う上で必要な知識として覚えていただくことをおススメします。
シャッタースピードを速くすると・・・
シャッタースピードを速くすると、水滴の写真のように、目では追う事の出来ない速度で動いているモノを止める事が出来ます。
動いているモノの速度により、シャッタースピードをコントロールする必要はありますが、シャッタースピードを上げる分だけ、動きの速いモノをとらえることができます。
(カメラによってシャッタースピードの速度に上限があります。)
シャッタースピードを遅くすると・・・
シャッタースピードを遅くすると、動いているモノをとらえきれず、流れている状態の写真を撮ることが出来ます。
写真のような水が流れている状態を写したい場合にカメラを三脚で固定しシャッタースピードを遅くすることで、水が動いている部分は流動的に、周りの景色は不動で写すことが可能です。
ポートレートを撮る時に注意したいシャッタースピード
シャッタースピードをコントロールすることで表現の幅を広げることができますが、実際にポートレートを撮影する場合、それほど速いシャッタースピードを必要としないため、カメラ任せにすると上手く写っていない事があります。
その失敗の原因となるのが、手ブレと被写体ブレ。
手ブレはシャッタースピードが速くない為に撮影中にカメラが動いてしまう状態で、
被写体ブレは同上の理由で撮影中に被写体(モデル)が動いてしまう状態です。
これらにつきましては、十分なシャッタースピードで撮影をしていれば起こらないのですが、室内で絞り優先モードで撮影していたりすると、(十分な光がないために)気づかないうちにシャッタースピードが遅くなって起こることがあります。
最近のデジカメは高画質なため、ちょっとしたブレが目立つようになっています。
手持ち(三脚を使わない)で撮影する場合は、1/125~1/250以上の設定にした方が安全です。
また、撮影場所が暗いと感じた場合は、設定を見直してみて、シャッタースピード優先モードにすることで失敗を回避することが出来ますので、是非試してみてください。
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