ポートレート撮影をしていると、モデルさんから「カメラマンが全然写真を見せてくれない」という悩みをよく耳にします。
先日お会いした撮影会モデルの経験者も「見せてくれても、良さそうな数枚だけ」「データが全然もらえないこともある」と困惑した様子。
モデル料が発生している場合はある種「仕事」として割り切る側面もありますが、やはり被写体としても現場で写りを確認したいのが本音でしょう。
もちろん、カメラマン側にも相応の理由があります。
まず、写真を始めたばかりの頃は機材の操作に精一杯で、モデルさんに写真を見せるだけの精神的な余裕。 これがなかなか持てないものです。
また、自信がない写真は見せたくない、あるいは純粋にシャッターを切る時間を優先したいという思いもあるかもしれません。
特に、撮影会で「1分回し」などの短い制限時間がある場合は死活問題です。
撮った写真を見せている間に、持ち時間が終わってしまうという物理的な時間制限。この場合、写真を見せない判断は、むしろ枚数を確保するためのカメラマンなりの配慮とも言えます。
一方で、スタジオ撮影などでPCに即座に画像を転送する「テザー撮影(撮影画像のリアルタイム確認)」を行う現場では、全ての写真を隠さず共有するのが当たり前。
このレベルになると「見せられる写真だけ選ぶ」余裕はありません。
もし個人撮影や作品撮りなど、時間にゆとりがある現場なら、積極的に写真を見せるのがおすすめのスタイル。
自分の写りを確認できれば、モデルさんも次のポーズや表情を作りやすくなり、結果として写真のクオリティが上がります。
撮影会であっても、最初の数枚を見せてイメージを共有するだけで、その後の撮影はぐっとスムーズになるはずです。
