Canon EOS R6 インプレッション

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『9月25日(金)にようやくCanon EOS R6(以降EOS R6)が届いた。』と喜んで、1週間で17人ほどポートレート撮影をしてみた結果をもとに、ROS R6のインプレッションをご紹介したいと思います。

あくまで撮影が98%以上ポートレートで、屋外・屋内での撮影をメインとしているYogiのインプレッションです。動画や動植物を撮るカメラマンには参考程度と思ってください。

さすがCanon EOS R6と感じたポイント5点

EOS R6の売りは何といっても、Canonのフラッグシップ機EOS-1D X Mark IIIと同等レベルのCMOSセンサーを搭載し、デュアルピクセルCMOS AF IIを搭載しているにも関わらず、有効画素数最大約2010万画素にしたことによる高感度性能の向上と、最高約20コマ/秒の高速連写
(ようやく入った)ボディー内5軸手ブレ補正機構をレンズ内光学式手ブレ補正と協調制御してRFレンズ使用時8.0段の補正効果が得られること。

本サイトでも、スペック的な比較を
どっちを選ぶ? Canon 「EOS R6」を「EOS R5」と比べてみる』と
どっちを選ぶ? Canon 「EOS R6」とSONY「α7Ⅲ」を比べてみる
で行っていますので参考にしてみてください。

色々なプロカメラマンがEOS R6のいい点を持ち上げていますので、ここでは羅列するにとどめます。

  • 瞳AF精度
  • 手ブレ補正搭載
  • テザー撮影(wi-fi)
  • 高感度性能の向上
  • 最高約20コマ/秒の高速連写

ここはかなり改善が必要と感じたポイント2点

EOS R6はEOS R5と同等性能にも関わらず、画素数と動画性能を下げることにより、スチールカメラマン向けのカメラになっています。
個人的にはムービーを撮らないのであれば、EOS R5はむしろオーバースペック。
費用対効果を考えればEOS R6はベストバイです。

しかしながら、EOS R6に関する他サイトやYoutubeを見ていると、あまり指摘されていない気がするのですが、実際に使ってみると、EOS R6も完璧なカメラというわけにはいきません。

次回のファームウェア更新時に対応してもらいたいとかなり熱望する点が2つほどあります。(物理的に無理かもしれませんが・・・)

バッテリーの持ちがかなり悪い

Canon EOS R6 バッテリー

これは、結構他のカメラマンにも指摘されていましたが、EOS R6は一眼レフカメラの5D系や6D系で使われているLP-E6の増量版であるLP-E6NHというバッテリーを使います。(古いタイプのLP-E6N・LP-E6も利用可能です。)

同じ形状のバッテリーを使ってくれるのは、以前のEOSを使っているカメラマンにとっては非常にありがたいことです。

LP-E6は今回の改良が2回目で、LP-E6NHになった時点で容量が約14%アップ(LP-E6からLP-E6Nの際は3.6%アップ)とのことなのですが、実際、ミラーレスカメラは一眼レフよりも『かなり』消費が大きいようです。

LP-E6NHを100%充電した後、下記の設定で使用して、どのくらいバッテリーが持つのかテストしてみました(まあ、いつも使いで様子を見ただけですが)。

■EOS R6の設定
撮影画像表示設定:なめらかさ優先
WI-FI設定:使わない
Bluetooth設定:使わない
節電に関しては
ディスプレイオフ:30分
オートパワーオフ:しない
ファインダーオフ:しない
エコモード:切

というエコにせず、いつでも撮影できる環境で
最新バッテリー1時間、約290枚の撮影を行った時点で、残量が66%。
単純計算だと、2時間の撮影で1本のバッテリーを使ってしまうということになります。

個人的には、SONY α7Ⅱ時代に使われていたNP-FW50(以前使われていた持ちの悪いバッテリー)よりはマシというイメージでした。

ポートレートカメラマンには絶望的な『かなり小さいシャッター音』

EOS R6には
・メカシャッター
・電子先幕
・電子シャッター
の3種類のシャッター方式があり、電子シャッターは完全な無音撮影が可能です。

ということで、シャッター音を出したいと思えば、『メカシャッター』か『電子先幕』を選ぶことになるのですが、(メカシャッターの方が若干大きいです)両者ともシャッター音がかなり小さく、屋外や騒がしい室内ではほとんど聞き取ることができません

実際、スタジオ内でモデルと1~1.5メートル位離れた位置(画角的には35mm~50mm)で撮影してみましたが1週間で撮影したモデル18名が『シャッター音が聞こえない』と言っていました。
『あれ、撮ってたの?』『盗撮に向いているかもしれないね。笑』といった感じでした。

また、屋外の比較的静かな環境の撮影では、『それほど大きくないけどシャッター音は少し聞こえる』とのことで、撮影タイミングをシャッター音だけに頼るのは難しいと感じます。

何かしらシャッター音を大きくする方法がないかと思い、Canonショールーム銀座に相談に行ったのですが、(ミラーがないので)あれ以上の大きさにはならないとのことでした。
ファームウェアで改善はできなさそうですね。

シャッター音が聞こえないと何が問題なのか?

『ポートレート撮影はシャッター音で会話する』と言われるように、シャッター音がした時点でモデルはポーズを変えたり、カメラマンがノッてるとき感情をシャッター回数が上げることで伝えたりと、カメラマンとモデルのコミュニケーションに使われています(自ずとそうなっています)。

しかしシャッター音が聞こえないと、モデル(被写体)はカメラマンのシャッターを押しているタイミングがわからないので、ポーズを変えるタイミングをつかめなくなります。

カメラマンからすると既に撮影をして、次のポーズを待っているのですが、モデルは撮影されてないと思い、同じポーズを続けるということです。

ハッキリ言って、ポートレートカメラマンにはかなり困ったことになるわけです。

石山勝敏氏のYoutubeでもEOS R6のシャッター音についてレビューされていますので、参考に聞いてみることをおススメします。

シンクロターミナルが搭載されていない

Canon EOS R6

EOS R5にはあって、R6にはないもの。それがシンクロターミナルです。

簡単に言うと、シンクロターミナルとは、外付けストロボに撮影タイミングを伝えるための『シンクロコード』を繋ぐための部位です。

最近は外付けストロボを使う際、コマンダーと呼ばれる器具をホットシューに載せる方向にいっていますので、実際に困ることはほとんどありません。

ただ、実際にメーカーの違うカメラやストロボを使っていると、うまくストロボが光らない時もあるわけで、そういう時にシンクロターミナルが搭載されていないと、ほんの少し心配になることがありますので△。

Canonでは、スタジオでストロボを多用する非一般的なことをR6ユーザーには求めていないのかもしれませんね。

まとめ

Canon EOS R6は、カメラとして非常によくできていて、上記の改善を感じた2点以外は欠点らしい欠点は見受けられません(シンクロコードは欠点というほどでもないので)。

対抗機種となるSONY α7Ⅲと比較しても、勝るとも劣らない性能に作り上げてきています。

操作性も一眼レフカメラ5D系を踏襲していますし、レフ機やAPS-C機からフルサイズミラーレスへ乗換えるタイミングとしても対象としてもEOS R6は最適な一台と思います。

 

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