ポートレート事始め、モデルを見つける5つの方法

ポートレートの撮り方

ついこの間、ポートレートを始めたいという知合いに会いました。
仕事以外の事はあまり話さない無口な人ですが、もともと写真に興味はあったらしく、チョット酒が入った席で話をしたのがきっかけ。

話を聞いていると、写真自体始めたばかりで、学生時代に写真部に入っていたわけでもなく、スマホについているカメラでは物足りないので、最近ミラーレスを買ったとの事。

次の問題は、女性モデル(被写体)をどのように見つけるか?
という事だったので、ふと自分が写真を始めた時のことを思い出しました。

この記事は

  • これからポートレートを始めてみたい
  • ポートレートモデルの知合いがいない
  • モデルを探している
  • 方に向けた、ポートレートモデルを見つける方法をご紹介しています。

    モデルを見つける5つの方法

    • 知合いの女性に依頼する方法
    • 知合いや撮影したモデルに友人を紹介してもらう方法
    • 自分でサイトを作り募集する方法
    • SNSや掲示板で募集する方法
    • 撮影会やコミュニティに参加する方法

    ポートレートモデルを見つける方法はいくつかありますが、見つけるまでの難易度とモデルのキャリア(テクニック)がそれぞれ変わってきます

    下に行くほどモデルを見つける難易度が低くなり、カメラマンとしての撮影テクニックも要求されなくなり、(ある程度)好きなイメージで撮影することができます。

    『それなら先に書けよ。』と突っ込まれそうですが、自分が撮りたいイメージが決まっている場合、イメージ通りに撮れる可能性も低くなるのでバランスを考えて自分に合った方法を見つけましょう。

    知合いの女性に依頼する方法

    一番オーソドックスな方法で、「この子撮ってみたいな。」と思う、学校や職場、親戚の女性にモデルを依頼する方法。もしくは知合いのツテを頼る方法。

    普段から親しければ、それほど無下には断られないと思いますが、写した写真の出来栄えが今後の付き合いにも影響するため、結構勇気が必要かもしれません。

    自分の近くにモデルとしてのポージングを習得している人があまりいない場合、というか普通の女性はポージング練習はしていないはずなので、綺麗に写すためにはフォトグラファーとしての腕や知識が要求されます。

    また、撮影前に必要な撮影場所や当日の衣装、撮りたいイメージ等をしっかり撮影をしておかないと、当日イメージと違う撮影になる危険性も高いです。

    一番最初は家族(両親や姉妹)に依頼して腕を磨いてから他の女性に頼んでみるのが吉。
    ただし、経験的にいうと、(周りに対象がいない等)成功の確率は結構低めです。

    最近ではミスコンが各大学で行われていますので、出場者に『練習』を理由に依頼してみるのもいいかもしれません。

    自分でサイトを作り募集する方法

    本サイトのように写真(ポートレート)のサイトを作り、その中でモデル希望者を募集する方法。

    過去に撮った写真を載せることで、モデル希望者もフォトグラファーの腕を確認できるので、比較的依頼が入りやすくなります。

    実際に管理人が行っている方法で、素人モデルから女優、声優、タレント希望者と色々幅の広い希望者から連絡を貰えます。

    ただ、依頼してくるモデルも『撮って欲しい写真』があることが多いので、自分の知識で叶えることができるか、調整と摺合せが必要です。

    サイトに載せる写真によって、モデル希望者の傾向が決まってくるので、写真・モデル選びは慎重にした方がいいでしょう。

    知合いや撮影したモデルに友人を紹介してもらう方法

    上記2つの中間をとって、知り合いやすでに撮影をした友人・モデルに、写真が必要な友人を紹介してもらう方法。

    一度撮影したモデルはリピーターになってくれたり、同じ事務所のモデルを紹介してくれたりしますし、芸能界を目指す女性の中には、グループやユニットで活動したりする人も結構いるので、1回の撮影で数人の女性がモデルになってくれることもあります。

    もちろん、紹介してくれるモデルからの信頼があり、ある程度の撮影テクニックを持っていることが条件となりますので、焦らず人脈を増やしていきましょう。

    SNSや掲示板で募集する

    ここからは若干ギャランティーが発生することがありますが、『カメラマン募集』をしているSNSや掲示板で、目的に合ったモデルを探し、依頼する方法。

    通常、ギャランティーが発生する場合は、よほど無理な事を要求しない限り、自分の思ったポーズをしてもらえることが多いので、知識や経験を増やす意味ではおススメの方法です。

    ただ、使うSNSや掲示板によっては騙しやドタキャンがあったりする(らしい)ので、相手探しは慎重にする必要があります。(事前にしっかり打合せをしていってもダメなときはだめなのですが・・・)

    Instagramでフリーモデルに依頼する

    最近では、モデルが被写体として活動している写真(いわゆる宣材)を公開しているのがInstagram。
    事務所所属からフリーランス・趣味までいろいろなモデルが撮影募集していますので、都合や条件が折り合えば撮影が可能です。

    Twitterでフリーモデルに依頼する

    Twitterでは、フリーモデルより撮影会モデルやコスプレイヤーが多く活動をしていますので、ポートレートでなくてもよければ(コスプレとか)、被写体を探してみるのもいいでしょう。

    マッチングサイトでフリーモデルに依頼する

    カメラマンとモデルのマッチングサイトを使ってみるのも一つの方法。

    既に芸能活動をしているモデルが登録しており、『撮影のためにプロのモデルを雇う感覚』なので、ポートレート初心者のカメラマンとしては敷居が高い場合がありますが、条件さえ合えば簡単に撮影をすることができます。

    自分はストロボライティングやポージングの研究のために、(ある程度)経験の高いモデルを探すときに利用しています。

    mixiの写真関係のコミュニティやFacebookのグループなどでカメラマンを募集しているので、参考にしてください。

    撮影会に参加する

    モデルと撮影場所を用意してくれているイベントに参加費を払って撮影をする方法。

    撮影会により、個人撮影・囲み撮影・順番撮影等があり、毎週土日・祝日(撮影会によっては毎日)色々な場所(屋外、スタジオで)行われています。

    モデルの調達や撮影場所の考察・準備が必要ではなく、当日カメラを持っていくだけで、写真を撮ることだけに集中できますから、これからポートレートを始めようとするビギナーや、経験値を積むために数多く撮影をしたい初級者・中級者には個人的におススメの方法です。

    モデル撮影会の基礎知識にまとめていますが、撮影会を利用することによる限界もあります。

    東京都内で毎日開催されている撮影会として『Fresh!撮影会

    Screenshot of www.fresh-club.net

    少しこだわりたい写真を撮るための撮影会として『ガールズフォトファクトリー

    Screenshot of www.pps-mart.com

    セクシーな写真を撮るための撮影会として『Pulchra撮影会

    Screenshot of ameblo.jp

    等があります。

    他にも、コスプレやグラビアなどご自分の目的に合った撮影会がありますので探してみてください。

    一人のモデルさんと長期間に渡り撮影していく方法

    上記でご紹介した方法を使っても、『なかなかモデルが見つからない』という話はカメラマン仲間でもよく聞く話です。そのようなカメラマンは、以前お願いしたモデルに再度依頼してみるのはいかがでしょう?

    ビジネスの世界では、新規顧客を獲得をするためには、リピート客の獲得に比して労力が5~8倍必要と言われていますので、いかにリピーターを確保していくかが重要となります。

    カメラマンも(ここでは)ビジネスではないとはいえ、毎回新規モデルを探すよりも、何回も撮影させてくれるリピーターモデルがいれば、モデル探しで四苦八苦することはなくなっていくでしょう。

    実際、芸能活動をしている女性には、年間を通して何度か新しい写真=プロフィール・オーディション・宣材が必要な時期があり、そのような時は全ての撮影予定日がリピーターで埋まってしまい、場合によっては、仕事終り(夜)に撮影をする事さえあります。

    少しでも撮影回数を増やしたいと思っているカメラマンは、リピートしてくれるモデルを増やすことを考えてみてはいかがでしょうか。

    関係が長続きしない理由とその対策

    モデル自身、学校の卒業時、25歳、30歳と、モデル活動を継続するか否か考える時期というものがありますので、知合うタイミングによっては関係が長続きしないからといって、全てが悪いという事ではありません。
    実際、モデル業から引退することで、撮影を行う必要がなくなり、関係が解消という事もよくあります。

    しかしながら、誰からも一度もリピートしてもらえないとしたら、それなりの理由があるはずなので、自分の撮影を見直してみる必要があるでしょう。

    理由:写真の方向性が合っていない

    一人のモデルと何回も撮影をしないのは、(カメラマン側にも)好みに合わない、望んだ写真が撮れなかった等の理由があると思いますが、一言でいうと『相性』が合っていないという事。
    モデルの撮りたい写真の方向性と、カメラマンの撮りたい写真の方向性や、互いの技量、好みが合わないのが原因です。

    自分も写真を始めた頃、人物以外にも色々な被写体(街や花、人物、物撮り)を撮影してみましたが、イマイチ乗り気にならず、結局ポートレートに戻ってきました。つまりカメラマン側の好みです。

    写真を撮ることを仕事にしているわけではないのであれば、好きな被写体を撮影することができるのですから、好きでもない被写体を我慢して撮り続ける必要はありません。

    また、被写体として女性を撮影する場合でも、ファッション、ビューティー、コマーシャル、ポートレート、スナップ、コスプレと色々な撮影方法があります。

    例が極端ですが、モデルがアニメキャラのコスプレ写真を撮りたいと思っているのに、カメラマンがファッションを撮りたいと考えていたら作品の方向性が合わないので、双方が『チョット違う』となります。
    当然、次の撮影はないでしょう。

    ここでは、カメラマン側の好みはさておき、どうすればモデル側からリピート撮影依頼を受けられるのか考えてみましょう!

    理由:写真のクオリティが十分ではない

    撮影を始めたばかりの頃は、使うカメラやレンズが理由という事もありますが、モデルの要望に対して、カメラマンの撮影技術が追いついていかない事があります。

    よくあるパターンが、ピンボケ、手ブレ、構図、写真が暗すぎる(明るすぎる)で、使用目的の写真として使えないケースです。

    このような場合は、とにかく撮影回数を増やして、写真のクオリティを上げることに専念しましょう。
    撮影技術が向上すれば、自然と解消されます。

    こんなカメラマンに撮られたい

    芸能界で活動していると、時期によって必要な写真がいくつかあって、撮影して欲しいと思うからカメラマンに依頼をしてくるわけです。
    そんな時に、モデルの『お願い』を聞いてあげれば、自分の撮りたい写真も『お願い』しやすくなります。

    モデルとしても新規のカメラマンに依頼する際は、(写真や好みの)相性や距離感、人間性を一から確認しなければならないため、敷居が高いと考えているようです。

    何回もリピートしてくれるモデルにさり気なくリピートする理由を聞いてみたところ、

    • 我儘をきいてくれる(撮って欲しい写真を撮ってくれる)
    • 写真のクオリティが一定水準以上(宣材等に提出する場合しっかりピントが合っている、ボケていない、周りの評判がいい)
    • 自分との時間が合わせやすい

    とのことでした。

    ある程度写真のクオリティがあって、モデルの必要とする写真を撮ってあげる事が出来れば、『他のカメラマンに撮ってもらう必要がない』とまで言っています。
    これって、完全に『専属』じゃないですか。

    まとめ

    女性ポートレートを撮影するためにはモデルとなってくれる女性の協力が必要不可欠ですので、自分の撮影目的(どんな写真を撮りたいか)と経験値と相談して、最適なモデルを見つける方法を探してみましょう。

    特に撮影を始めたばかりの時は、様々なモデルを数多く撮影=シャッターをきることで自分の撮影方法を作り上げることが重要だと考えます。

    モデルがリピートしてくれたからといって、必ずしも自分の好みに合った写真ばかり撮らせてくれるわけではないですが、方向性や相性が合っているモデルから再度依頼があった場合は、できるだけ時間を作って撮影をした方がいいでしょう。

    色々なモデルを撮影すること同じモデルを長期間撮影し続けることのどちらも大切で、同時進行することで見えてくることが多々あります。

    同じモデルを何回も撮ることで、

    • お互い撮影のペースが理解できている
    • モデルの撮り方(綺麗に見える角度等)を知っている
    • 希望や我儘を言いやすくなる
    • (撮影内容に)チョットした冒険がしやすくなる
    • 長い期間撮影することで、成長の過程を記録することが出来る

    という利点も生まれてきます。

    自分の作品と方向性や好みが同じモデルを見つけることは簡単ではありませんが、長期間にわたり一人のモデルを撮影していくことで、普段は水着や露出の多い撮影はしないモデルでも、事務所からの要請で必要になった場合、『あのカメラマンなら安心』という事で、撮影依頼を受ける事もあります。
    一見のカメラマンと差別化できるポイントですね。

    欲しいと言ってもらえる写真を撮る』でもご紹介していますが、モデルに欲しいと言ってもらえる写真を撮れるように精進したいものです。

    しかしながら、あまりに勝手の違うモデルからの撮影依頼が来た場合は断ったり、『ギャラリーサイトに関する考察』でも紹介しているように自分のサイトで特色を出して、モデルが応募する前にカメラマン側の方向性を理解してもらうようにした方がいいのは言うまでもありません。

    Yogi

    都内某広告代理店勤務の営業兼カメラマン。 主に女性モデルのプロフィール・オーディション・宣材写真を20年位担当。 内3年位ミスコンサイト技術指導。(それなり...

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