• HOME
  • 撮影機材
  • なぜ縦位置(バッテリー)グリップを使うとポートレートが撮りやすくなるのか

なぜ縦位置(バッテリー)グリップを使うとポートレートが撮りやすくなるのか

撮影機材

カメラを使う上で、ポートレート撮影で重いレンズを使うと手ブレが多かったり、構図がうまくいかない等、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが縦位置(バッテリー)グリップです。

縦位置(バッテリー)グリップは、カメラの下部に付けるアクセサリーで、縦位置での撮影時にグリップを持って撮影することができますので、撮影が安定する特徴があります。
なぜこの縦位置グリップがポートレート撮影に適しているのか、その理由を深掘りしていきましょう。

縦位置グリップとバッテリーグリップの共通点

形状や使用目的は同じはずなのに、メーカーによっては縦位置グリップと言ったり、バッテリーグリップと言ったりする商品。違いは何?ってなりますよね。

まず、縦位置グリップとバッテリーグリップの共通点についてです。
どちらも、カメラのバッテリーを増やすことができ、縦位置での撮影時にシャッターボタンやダイヤルが縦位置に移動し握りやすくなるという点があります。
(一部のバッテリーグリップにはシャッターボタンがついていないものもあります。)

また、中には単3電池を使えるようになっている製品もあり、緊急時にカメラバッテリーの代用にすることできる機種もあります。

尚、CanonやNikon等のフラッグシップ機には該当品がついているため、後付する必要がありませんが、ハイアマチュアやアマチュア用のデジタル一眼レフには、必要があれば後付することができます。
(一部SONYのα6000番台やα7C等にはメーカー純正が販売されていません。)

個人的にはカメラはできるだけ小さくしてもらい、オプションを後付けすることで機能を拡充できる方が望ましいと考えていますので、カメラを買換える時は必ず購入しています。

縦位置グリップとバッテリーグリップの異なる点

次に、縦位置グリップとバッテリーグリップの異なる点について。
縦位置グリップはバッテリーを増やすだけでなく、グリップを持つことで握りやすさを増し、縦位置での撮影がしやすくなる点が特徴です。

一方、バッテリーグリップは単純にバッテリーの搭載個数を増やすだけで、(縦位置グリップと違い)グリップがない商品もあります。(以降、縦位置グリップに統一します。)

縦位置グリップを使うメリット

縦位置グリップを使うメリットは、カメラを構えた時、縦位置でも横位置でも握りやすく、シャッターやダイアルがついている事で、縦位置での撮影がしやすくなる点です。

また、シャッターボタンやダイヤルが縦位置に移動することで、ワンハンドでの操作がしやすくなり、シャッターチャンスを逃すことが少なくなります。
特にポートレート撮影では、被写体を縦位置で撮影することが多く、特に一定数を連続で撮影するプロフィール写真等では、構図を安定して撮影することが可能になるため、縦位置グリップは非常に役立ちます。

次の利点としては、大きなレンズを使用する場合、特に200mm以上の大きなレンズを使っているとカメラ本体よりも重くフロントヘビー(重心がレンズ寄りになる)ことがありますので、カメラ本体も大きくなることで安定した撮影ができるようになります。

縦位置グリップを使うデメリット

縦位置グリップを使用することにはいくつかのデメリットがあります。
縦位置グリップを装着することで、カメラが大きく重くなります。
縦位置(バッテリー)グリップを使用する目的の一つが、バッテリー搭載個数を増やすことにより、長時間・大量撮影を可能にすることにあるため、普通はバッテリーを搭載可能数まで載せます。

この事から、小型のカメラ本体を使用している場合、縦位置グリップを装着することでカメラの重心が変わり、バランスを崩すことがあります。

あと小さなことですが、縦位置グリップを装着するとカメラ本体が大きくなることで、カメラバッグを大きなものにするとか、他の機材を減らす等調整を迫られることがあるかもしれません。
縦位置グリップが付いたカメラは横位置のカメラよりも幅が広くなるため、収納バッグに入れる際に注意が必要です。

縦位置グリップ使い分けのポイント

縦位置グリップのいい点は、必要があれば装着し、必要が無ければ外せるという点です。
一部のフラッグシップ機は取外しができない分、安定した撮影が可能ですが、全ての撮影で必要とは限りません。

プロフィール写真や宣材写真など、同じ構図で撮影を続ける場合は、グリップを装着したほうがカメラのバランスが良くなるため、ポートレート撮影時により安定したショットを撮影することができます。
特に、重いレンズを使用している場合には、縦位置グリップを使うことで、フロントヘビーを解消できますので、手ブレのリスクを低減することができます。

また、お散歩ポートレートやスナップ等、構図を一回一回変えることができるのであれば、重いグリップを外して、気軽に撮影をしたほうがいいショットがとれることが多いでしょう。

グリップの装着をこまめにすることで、縦位置の撮影でも横位置の撮影でも安定した撮影を行うことができたり、気軽に撮影をしたりすることができますので、撮影の内容により使い分けることがポートレート撮影を快適にするポイントです。

最後に

前述しましたが、縦位置グリップは全てのカメラにオプションとして用意されているとは限りません。
メーカーの考え方なのでしょうか、特に小型カメラやエントリー機には最初から純正品が用意されていない場合も多いです。

そんな時はサードパーティーから対応縦位置グリップが発売されることもありますので、Amazon等で探してみるのも一つの方法でしょう。
別記事にしていますが、SONY α6000に取付けられる縦位置グリップを購入して使っています。

縦位置グリップはメリットとデメリットを理解すれば、ポートレート撮影のクオリティを安定化し、快適に撮影できるようにしてくれるオプションです。
特に『カメラとレンズのバランスが悪い』、『手ブレや被写体ブレ等でシャープな写真が撮れない』と感じている時には効力を発揮してくれますので、是非一度試してみることをおすすめします。

error: Content is protected !!