カメラ初心者は撮影会を使ったほうが撮影テクを向上できる
公開日:2015.06.06
撮影会というと、世間的には
- モデルがいないカメラマンが行くもの
- カメラを始めたばかりの初心者が行くもの
- 女に相手にされないカメコが行くもの
と、あまりいい印象がないらしいが、これは写真に関して素人の持つ偏見だと思う。
少なくとも自分は、上記のような考え方を持っている人がいい写真を撮れるのか甚だ疑問を持たざるを得ない。
確かにそういう側面がないわけではないし、写真を撮るのが目的か、モデルと話にするのが目的か、わからないようなカメラマンもいるが、それはその人が自分の撮影時間の中で当人の目的に合った行動をしているだけだし、モデル側もファン獲得の為、撮影会に参加している人も数多くいるのも現実だ。
ただ、そんな撮影会でも使い方によって撮影テクを向上させることが出来る。
撮影テクの向上には撮影回数が重要!
撮影テクを向上させるためには、考えながら写真を撮らなければならない。これが大前提。
ただし、同じ場所から動かず、単純に連写することは、撮影回数を増やす事ではないので、注意が必要だ。
以前、プロカメラマンの塙真一氏がtwitterでこのようにつぶやいていた。
プロゴルファーだって、プロギタリストだって毎日練習するんだから、プロフォトグラファーだって毎日撮らなくちゃダメだよね。プロを目指す人もしかり。週一で写真撮ってプロになりたいなんて甘すぎるでしょ。1日だって空けちゃだめだよ。感覚が鈍るから。
目指すところがどこになるのか、カメラマンによって異なると思うけど、撮影テクを上げるためにはシャッターを切らなければ話にならない。
しかも、ポートレートを撮るのなら、撮影技術や知識だけでなく、モデルとの呼吸も重要になってくるし、モデルとの距離感や反応を掴む撮影のためには、どうしても撮影に協力してくれるモデル=被写体が必要だ。
フィギャアやマネキンを撮っていても人物写真の呼吸は体得できない。
モデルは簡単に見つからない?
写真の仕事を請負う事の出来る撮影テクを持っているカメラマンなら無償でもモデル希望者が現れるが、『人物写真素人です』、『カメラ始めました』というレベルでモデルを見つけるのは結構難しい。モデルだって綺麗に撮ってもらいたいと思うから初心者より上級者に依頼するよね。
以前は知合いやクラスメートに頼み込んで練習をしたり、サイトやブログで『モデル募集』を行ったりしていたが、それでも過去作を見せたり、お礼を用意したりと中々難しかった。
そんな中、最近はもっとカメラマンにうってつけのサービスがある。
それが撮影会だ。
撮影会を使うと・・・
前振りがかなり長くなってしまったが、ポイントを幾つか挙げると、
- 好みに合ったモデルを既に用意してくれている
- 自分の空いている時間を利用できる
- 撮影目的が決められていないから自分の好きなように撮影できる
の3つが最大のポイント。
ゴルフは打ちっぱなし、テニスはオートテニス、カメラは撮影会。というわけで、撮影の練習をするにはうってつけなのだ。
しかもポートレート撮影最大の難関であるモデルを自分で撮影交渉をしなくても、撮影会で既に確保してくれているのが大きい。
撮影会に行って、カメラ雑誌や写真教室で学んだ『新しいテクニック』を試してみる。
色々なカメラマンがいるけど、取りあえず気にしないで自分の練習に専念しよう。
最初のうちは、オートから絞り優先、シャッター優先という感じで撮り方を変える事が多いと思うけど、自ずと次の課題が見えてくるし、モデルの動きや距離などを通して、新しい機材(カメラ本体やレンズ、フラッシュ等)の感触を掴むのも大事だ。
そこで思いがけない発見や、奇跡の一枚が撮れれば、モデルも喜んでくれるし、カメラマンも自信につながる。
今回の結論
別に撮影会でなくても。と思われるかもしれないが、先にも述べたように『自由に撮影できるモデルを、自分の空いている時間に』用意することは(やってみればわかるが)意外と難しい。
時間はあってもモデルがいないとか、モデルがいても日程が合わないという事は日常茶飯事だし、新しい撮影方法を試したいのに、モデルの希望と合わない事もあるだろう(無償で協力してくれるモデルの場合、モデル本人が撮って欲しい写真というのがある)。
撮影経験や撮影回数を増やしたいカメラ初心者は、若干費用が発生したとしても撮影会に参加したほうが、色々なモデルを撮影することが可能なので、経験値や撮影テクを上げる事が出来るのでおススメだ。
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