撮影も習うより慣れろ!

ポートレート撮り方

撮影も習うより慣れろ!

不思議なことに、何度か同じモデルさんを撮影していると、前回と違いが・・・。
ポージングの上達している人もいれば、悪くなっている人もいます(相手も同じこと感じているんだろうな~)。

そこで、『前回撮った時から、何回位撮影した?』と聞いてみると、上達している人は回数が多いし、少ない人は回数が少ない。場合によっては『全然(撮影していない)』ということもあります。
(『全然』とか言われると、専属で撮らせてもらえてるんだな~。と嬉しくもなったりします。)

慣れることの重要性

撮影する側(カメラマン)も、される側(モデル)双方に言えることですが、プロフ用でもブック用でも、遊びでも、撮影の間が極端に空いてしまうとカメラマンやモデルとして「撮る・撮られる」事での成長が止まってしまい、むしろ技術が退化していきます。

撮影回数を上げるためにはカメラマンとモデルの双方が時間を作る必要がありますから、簡単にはいかないのはわかっています。わかってはいるのですが、あえて言うと、『撮影慣れしたほうがいいよ。

カメラマンを例にとってみるとわかりやすいです。
プロのカメラマンは毎日数百数千とシャッターを切りますが、アマチュアのカメラマンは週末に100枚位シャッターを切る程度かもしれません。人によっては月にという場合もあるでしょう。

私は1回の撮影で約200~800回位シャッターを切りますが、いかんせん週末や仕事後の撮影ですから、2時間~4時間位の撮影が一般的で、1ヶ月撮影してもプロの1~2日分にしか該当しません。

仮にプロのカメラマンが1日辺り、1,000回シャッターを切ると仮定すると、1週間で7千回。
一方アマチュアのカメラマンは1週間で500回として、単純に14倍の差があります。
1か月で更に4倍、1年で48倍の差がついてくとしたら…。

まあ、逓減の法則により撮影の初期段階ほど技術的な差は広がらないかもしれませんが、それでも一生追いつくことはできませんよね。

モデル側で見える現場慣れ

これは、撮影される側にも言えることで、モデルさんの話を聞いていると、ダイエットやウォーキング・ファッション・肌の手入れ等、努力することが多いなと驚かされますが、いざカメラを向けるとポーズがとれない、目線が泳ぐ等、明らかに撮影慣れしていないな。と感じることがあります。

これは単に、撮られ慣れていない事が原因で、撮影慣れしていないと手際を見ていて(お互いに)直ぐにわかるものです。

一例として、普段屋外でポートレート撮影ばかりしているモデルさんが、スタジオに入り、フラッシュを浴びる撮影になると、いつもの表現ができなくなることが多々あります。

特にバックペーパーを使った撮影になると、屋外のように大きな得意なポーズがとれないし、撮影のタイミングに合わせてポーズを変えなければならないという事で普段の撮影方法と異なるため、委縮してしまうわけですね。
回数をこなすことで解消できることとはいえ、慣れが影響している事と言えるでしょう。

まとめ:慣れの重要性

習うより慣れろ』とはよく言われていますが、撮影でも当てはまるんですね。
やっぱり回数をこなしていると経験値が上がり、色々な部分が上達できるようです。

折角ですから、撮影をしている間は楽しんでください!
そして、何回も一緒に撮影できるカメラマン、モデルを見つけましょう。

撮影中にポーズや表情ばかり気にしていると、気にしている事が雰囲気として表れて、ポーズや表情が固くなる場合があります。プロのモデルを目指すのでなければ、ポーズをキチッと決めるより楽しめば、撮影時の雰囲気やカメラマンとの心理的距離が写真に現れますので、自ずと素敵な表情が現われるようになります。

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