VPNでインターネットを安全に使いたい

VPNについて
カメラ・機材紹介

現代では必要不可欠となったインターネット。
特に最近ではWi-Fiが普及し、リモートワークも一般的になり、どこでもインターネットを使える半面、安全性が危うくなっているとも言えます。

日本国内でインターネットを使っている分にはあまり気にならないかもしれませんが、海外、特に共産圏(中国やソ連)からアクセスしようとすると、西洋圏のサイトを見ることができなかったり、日本国内への通信がシャットアウトされているのを体験し、政治体制の違いで自由な通信ができない事を実感しました。

実際、管理人の使用しているエックスサーバーでは、wordpressのダッシュボードやメール(SMTP)認証については国外IPからのアクセスに制限が標準設定となっています。(国内でアクセス制限解除することで海外からでも使うことができるようになります。)

しかしながら、何処からでも安全にインターネットを使いたいと思うのは誰でも一緒。
今回はインターネットを安全に運用する方法の一つ、VPN接続について、仕組み・メリット・デメリットなどを紹介します。

VPNとは

VPNはVirtual Private Networkの頭文字をとったもので、日本語では仮想専用線と呼ばれています。
主に4つの種類があり、それぞれに特徴があるのですが、一般的にはインターネットVPNの事を指すことが多く(以降、本記事ではインターネットVPNの事をVPNとします)、その他はほとんど使うことがないでしょう。

VPNの種類と特徴

最初にVPNの種類と特徴を理解してください。

  1. インターネットVPN
    インターネット回線を使用するVPN。インターネットを利用するため比較的安価に使用することができますが、サービス事業者により利用できるインターネット回線が指定されていたり、Webやメール、SaaSなどのインターネット向け通信時は自社でセキュリティを確保する必要があります。
  2. エントリーVPN
    各拠点から通信事業者のアクセスポイントまではインターネット回線を利用し、アクセスポイントからアクセスポイントの間は通信事業者が提供する閉域網(IP網)を利用して、VPN接続を行う仕組みです。
    利用者が限定されるため、インターネットVPNよりもセキュリティ面は高く、閉域網VPNの中ではコストも抑えられるという特徴があります。
  3. IP-VPN
    インターネットVPNと異なり、通信事業者の閉域ネットワークを用いるのがIP-VPN(閉域VPN)です。
    高い通信品質を確保できる反面、金額が高くなり個人で用いられることはほとんどありません。
  4. 広域イーサネット
    ネットワークの構成はIP-VPNと同様で、IP以外のさまざまなプロトコルに対応するVPNです。
    コストは比較的高いですが、ネットワーク構築の自由度が高く、高いセキュリティや通信速度・品質を確保できるので、多くの企業で利用されています。

VPNと専用線の違い

VPNと比較される接続方法として、専用線があります。
専用線は2拠点間を物理的な専用線で結ぶことを指し、VPNの登場以前から安全に情報をやり取りする接続方法として警察・消防や金融機関などで利用されてきました。
閉鎖的でセキュリティが高い反面、敷設金額もかなり高くなり、よほどのことが無ければ個人で使うことはないでしょう。

VPNの必要性

VPNが登場したした背景には、インターネット上でセキュリティを強化する仕組みが必要になったことがあげられます。

インターネット使用初期の頃は、PCとインターネットは有線(LANコード)で繋がれていることが多かったですが、最近ではWi-Fi等無線で接続することができるようになり、スマートフォンの普及から使用する場所を気にせず、気軽に利用できるようになりました。

しかしながら、不特定多数が利用するインターネット上には、悪意をもった利用者も潜んでいます。
セキュリティがしっかりしていると言いながらも無線を使っている関係上、(データは誰でも受け取ることができるため)通信内容を盗み見られたり、改ざんされるといったリスクにさらされていることことに変わりはありません。

それに加え、昨今の状況下でリモートワークの増加に伴い、仕事場が自宅や喫茶店等のオフィス以外の場所に移ってきていますので、情報の扱いも環境もより安全性を求められるようになってきています。

上記の情報漏洩リスクを低減するために、VPNの利用が増えてきているのです。

おすすめのVPN

実際にVPNを選ぶ際、色々なVPNサービスがありますが、現段階ではある程度スムーズに使える会社をピックアップしてみました。

NordVPN



世界で3本指には入るであろうVPN。62か国に拠点を持ち、サーバー台数も3000台以上と、速度と安定性にも定評があります。
ただ、時々中国から接続ができないとの話も聞くので、香港・マカオを除く中国でも使用がメインの場合は様子見したほうがいいかもしれません。

セカイVPN(日本)



サービス規模がそれほど大きくなく、拠点が10か国、サーバーは10台と発展途上のVPNながら、日本語でサポートを受けることができるので、外国語が苦手な方や、nordVPNと比較して中国からのアクセスに定評があるので、中国で活動する方にはおすすめのVPN。

VPN接続中にメールが送れない場合の対応

VPNはサイトや動画を見る=データを受取る場合は強力なセキュリティを発揮してくれますが、仕事で使っている場合はセキュリティの強さが逆に作用することがあります。

その例がメールソフトを使ってメールを送る時=データを送る時。
Gmail等ブラウザからの送受信するメールについては問題が無かったので盲点でしたが、実際にメールソフトから送信した時にエラーが出まくったときはVPNの使用を諦めなければならないかと思いました。

自分が使っているnordVPNの場合、

  1. 設定
  2. 『スプリットトンネリング』を選択
  3. 『選択されたアプリ』から『アプリを追加』を押す
  4. 必要なアプリケーション(自分の場合はBecky!Mail)を選択
  5. スプリットトンネリングを『ON』

にすることで、問題なく使えるようになりました。

他のVPNにも似たような『VPNを経由しないでアプリケーションを使う』設定があると思いますので、チェックしてみてください。

error: Content is protected !!